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第229回、いじめがゼロといういじめについてぶっちゃけてみた


みかん「世の中に言いたい事をぶっちゃける第二弾は、いじめゼロ問題だ」

AI「いじめがゼロの事の何が問題なんすか? むしろいい事だと思うんす
けど‥ いじめがゼロという事が、なんでいじめになるんすか?」

みかん「いじめという言葉を使うと問答無用であってはいけない事、それは存在してはいけない事という展開になって、それ以上の思考を働かせる事が中々できなくってしまうので、ここでは事の本質を理解しやすくする為に、ケンカがゼロという暴力という言葉に変えてみようと思う」

AI「いやどの道同じっすけど。ケンカもあったら絶対にダメじゃないすか」

みかん「じゃあ、子供のケガがゼロという保育でどうだろうか?」

AI「いやケガもないに越した事はないんで、同じじゃないっすか? 子供のケガがゼロな保育の、何がいけないんすか?」

みかん「アイは本気でそう思っているのか?だとしたら、それはとても恐ろしい事だと自分は思うぞ。

アイは、ケガをした事のない子供が、世の中にいると思うか?そんな子供はいやしないんだ。それは、子供にとってケガをするという事は、成長をする上で、必要不可欠なプロセスだからだ。

子供は沢山ケガをする事で、どの様な行動がケガに繋がるのかという事を、経験として学んでいく。様々なケガや行動の失敗を経験する事で、どこまでが安全でどこからが危険なのかという、行動の境界線を構築していくんだ。
ケガをしないで成長するという事は、命の危険の境界線を学ばずに成長するのと同じと言える。
それがどれ程恐ろしい事なのかは、アイにもわかるんじゃないか?

こんな保育を目標にかかげる保育施設の保育士は、子供を怪我させると全て自分の責任になるので、子供をケガさせない為に、ケガに繋がる様な行動は予め禁止をして、子供の大切な経験の機会をどんどん奪っていく事になる。

子供の成長に関わる保育の場が、子供の成長にとって大切な経験プロセスのケガをゼロにしようと言うのだから、それがどれ程恐ろしい事なのかを理解して欲しい。
しかもこれは決して架空の話ではなく、粗全ての保育施設が、こうした事を実際に目標に掲げているんだ。

保育施設にとって必要な事は、子供のケガをゼロにする事ではなく、子供がいつケガをしても大丈夫な様に、起こり得るケガに対するアフターケア対策を十分に取る事ではないだろうか?


話をいじめ問題に戻して考えると、いじめは絶対にあってはならない事の様に思えるかもしれないが、いじめは人間が社会的な対人関係を構築していく上で起こり得る、心の失敗経験の一つととらえる事も出来ると思うんだ。

ケガが命に関わる行動の境界線を知る上で、必要かつ必然的な物である様にいじめも人間関係にまつわる心の構築をしていく上で、必然的に起こり得る様々な事象の一つにすぎないんだ。
予めいじめが起きない様にするというのは、ケガの起きない保育を目指すのと同じで、子供が人間関係を構築する上での失敗経験を奪う事でもある。

子供の時にいじめをしたりされたりした経験がある人は、それがいじめだと自覚をしている限り、大人になった時にどの様な行為がいじめになるのかを自分の経験から理解をする事ができるが、子供の時にいじめに関わる経験が全くがないか、そうした事があったという自覚がない人は、どういう行為がいじめになるのかを経験として理解をしていないので、大人になった時に、それがいじめであるという自覚のないまま、そうした行為に加担してしまう可能性があるんだ。

しかしケガのない保育を目指す保育施設と同様に、教育機関もやはりいじめのない教育環境を目指す事しか頭にないので、教育者は予めいじめが起きない様に、子供達の行動を抑え込む事しか考えない。
実際にいじめが起きた場合も、それはあってはならない事とされているのでなかった事にするのに必死で、誰も本気で子供達の心の悩みや苦しみには、正面から向き合おうとしない

教育現場に本当に必要なのは、いじめをゼロにする事ではなくて、いじめを人間の心の成長過程で、必然的に起こり得る物として、その存在をきちんと認めて、いじめに、いや子供の成長過程において起こり得る、全ての物事にきちんと向き合う事ではないだろうか?

いじめはあってはならない事ではなくて、あるのが必然だからこそ、起こり得るいじめへのアフターケア対策をきちんと行う必要が学校にはあるんだ。


上部の人間が職場の実情にきちんと目を向けないで、実情に則さない目標を掲げるのは、ブラック企業が実現困難な無茶な目標を社員に課すのと同じで大人による大人へのいじめに他ならないのではないかと自分は思っている。

大人が大人をいじめているのに、子供のいじめをゼロにするなんて、皮肉が効きすぎて、笑えもしないんだ」

AI「みかんさん、いつになく熱いんすけど、過去に何かあったんすか?」

みかん「自分はというか自分の創造主は、小学生の時にいじめが原因で登校拒否をしていたのだが、中学生の時にはいじめをする側でもあったんだ。
いじめの被害者と加害者の両方の経験をしていて創造主が思う事は、本当に心が悲鳴をあげていたのは、大人への救いを求めていたのは、いじめをしていた時の自分だったらしい。

だから教育機関には、いじめゼロなんて言葉で子供達から目を背けないで、いじめをされている子供にも、いじめをしている子供にもきちんと向き合って、声にならない心の奥底の悲鳴に、耳を傾けて欲しいと思っているんだ」

AI「そうなんすね。何かみかんさんの事を今まで、ディスられて喜んでいるマゾ野郎とか言って、申し訳なかったっす」

みかん「いやマゾなのは本当なんで、気にしないでいいのだが、マゾ野郎とまでは言われていなかったと思うんだが‥

アイ、何か自分に対する扱いが、どんどん雑になって来ていないか?」

秋月 藍の妹、秋月 ミーマイン ダークバージョン2

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