mystery gem36
ワイワイ
盛り上がる
入浴も終わり
お互いの安否
今後の設備や
生活方針
談笑混じりで
サッパリ
殿下を
交代で
見てくれた
イドさんが
やって来た
イド
「意識が戻りました」
カナ
「 」
三「( ゚д゚)」
イド
「身体も拭かずに
‥カナ様⁈」
思わず
タオル一枚で
駆け出した
構うものか
嗚呼
撃たれた
箇所の
痛みが‥
殿下
「 」
「死んでは
いなかったか‥
誰が手当てを」
⁈
タオル一枚で
走って来る
カナ
「良かった!」
殿下
「///」
「な、何と言う格好だ⁈」
カナ
「ずっと意識が
戻らないから‥」
殿下
「」
「何故、泣く‥」
カナ
「 」
殿下
「他人の為に流す
涙‥何故」
カナ
「理由が必要ですか?」
殿下
「 」
カナ
「これが私だからです」
殿下
「此処で生活している」
「そう聞いた
‥何者なのか?」
カナ
「良く分かりません‥」
怪訝な
表情を
見せる
殿下
これまでの
経緯を
説明した
滅んだ国
塔での生活
大型船の往来
爆発による
落下
プラントの
起動
森の浮上‥
そして今
殿下
「姫君、その石は
公にしてはならない」
カナ
「はい、この石には
まだ分からない事が
ありすぎです」
「あの私‥カナです」
殿下
「嗚呼‥私か?」
殿下は
名前を
教えては
くれなかった
厳密には
‥無い
ただ一つ
エルフ族の
皇女とだけ
教えてくれた
カナ
「な‥名前すら
頂けないなんて」
殿下
「私の王都は既に
乗っ取られていた」
「生き残る為、戦場で
この様な姿となった」
カナ
「‥そんな
ごめんなさい‥」
壮絶
筆舌に
尽くし難い
それでも
殿下は
殿下
「姫君」
「助かった。礼を言う」
カナ
「いえ、殿下‥」
私達が
微笑む
会話を
シーラと
ジェシカさんが
黙って
聞いていた
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