蒼穹のフリューゲル21

私への
嫌がらせが無くなり
平和が戻る

エノクです

私の学校は
イジメも
迫害も
許さない

調和の取れた
本校に
争いは
認めない

タケと出会い
私は時間を
作っては
タケに会い
タケもまた
会いに来てくれる

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とある
昼休みの
体育館

バスケコート

ラグラの
バスケは三次元
スポーツとして
人気


平面のコート
ではなく
壁の移動も
出来る

つまり
専用シューズで
開催される
三次元を制する
スポーツ

エノク
「ダンクシュート？」
タケ
「投擲だけじゃ無いぜ」

そう言うと
タケは
バスケットボールを
ドリブル
しながら
コートを
走り出す

バックボード

ゴール
目掛け高く
ジャンプした

ズドンと
ボールは
ボトムコーナーに
投入された

タケの跳躍
シュートが
綺麗に決まる

エノク
「　」
「凄い！」
タケ
「中学からやって
きたからな」
「こっちでも出来る
なんて夢みたいだぜ」
エノク
「タケってフォームとか
綺麗よね」
タケ
「あ、ありがとな」

平和だ

このまま
穏やかに
続く

そう思っていた

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トイレから
出た私が
手を洗っていた

ん？

何か様子が
おかしい‥

エノク
「あら、蛇口緩んで‥」

そう思った
瞬間

水が一斉に
飛び出し
私は
ずぶ濡れになる

トイレに
入って来た
女子が
きゃーきゃー
騒いだ

端末は

エノク
「フリュ、先生呼んで！」
フリュ
「は、はい！」

蛇口のボルトが
緩んで
しまったのだ

私はこれ以上
ずぶ濡れは
勘弁だ

その場を
離れる

仕方ない

ベクターBOXで
体育着に
着替えなければ
ならないが


駆け付けた
先生に
事情を
説明した

まあ

それで
事なきを得た
訳ですが



はあ‥