見出し画像

アルゴリズム伝記93

破壊される
空中要塞の
兵器

爆発
炎上


戦闘に
特化した
アルゴリズムの前に
抵抗も虚しく
破壊
進軍する

FAPUSの
機動性
危機回避に
要塞の
武装勢力でも
圧倒される

縛陣の
脅威が
無くなったのか

攻防神が
正常に戻った

粗方制圧

後は

カナさんが
話しかける

カナ
「残るはプラントね
あの質量よ」


シーラ
「私に提案があります」
「説得します」


ママ
「どうする?」

みんなで
中央部の
プラントへと進む

苔の生えた
プラント

このままには
しておけない


プラント
「委託を」
「ご要望は」

シーラ
「止めて」
プラント
「兵器の稼働を停止」
カナ
「貴方の稼働もよ」
プラント
「 」
カナ
「予期せぬ稼働だった」
「けど、今回は完全に
停止させるわ」
シーラ
「このままにしては
おけないの」
「分かって」
プラント
「お役に立てましたか?」
カナ
「ええ。とても」

トマリさんも
歩み寄る

トマリ
「僕からもありがとう」
「世話になったね」
プラント
「恐縮」

少しして
プラントから
最後の反応

プラント
「空中要塞全ての
制御システムを停止」
「 」
シーラ


カナ
「さようなら」


轟音

森を浮上させる
程のエネルギーが
一気に失われ

膨大な質量が
落下していく 


FAPUSの
足元が
遠のいていく

創世記から
人類の役に
立ってきた
プラントが

オウドリーフの
真下に落ちる

大地に響く
衝撃

カナ
「終わったかしら」
シーラ
「まだです」
ママ
「オウドリーフに
進軍した機動兵器を
止めるぞ」
シーラ
「エノク、聖釘も使うわ」
エノク
「ん!」


ママ
「良し、行くぞ!」

私達は
オウドリーフへと
ポータルを
発生
輝きへと
突っ込んだ




ジャッカ
「まだ来るぞ!」


ネグロ
「いや、あれは‥」


ジャッカ
「シーラ⁈」
シーラ
「お待たせ!」



混線して
通信に
ノイズが
混じる程の
歓声

けど

街が‥


シーラ
「街が酷い事に‥」


カナ
「大丈夫よ」


シーラ
「はい。みんなで復旧」
カナ
「違うわ。みんなで
帰るのよ」
シーラ
「え?」
ママ
「皇族になる件」
「破棄しても問題
ないだろう?」


シーラ
「あ」
カナ
「戻る国があるのに
皇帝の居ない
国を復興するくらいなら
私の国にみんなで
来れば良いわよ」
ママ
「オウドリーフが
固有結界なら、姫君の
国まで転移させれば良い
内なる世界で隠居など
する世界はもう終わりだ」
トマリ
「確かにね」
セイラ
「国を分ける必要も
ないですね!」
シーラ
「う、ん‥」
「もう魔女狩りも無いわ」
ママ
「皇帝は‥帝国の存続より
民間の今後を気にかけていた
我々が背負うものでは無い」
シーラ
「カナさん、私」
カナ
「ええ、戻りましょう
私達の国に!」
シーラ
「まだ、やり残した事が
あるんです」
「だから‥」
カナ
「え?」

戦場の傷痕

煙の上がる
オウドリーフの
真ん中で

歓声は
まだ上がる

敵アンドロイド

機動兵装の
武力勢力は

一機たりとも
残っていなかった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?