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蒼穹のフリューゲル61

止めようの無い
総エネルギーの
奔流と、みるみる
内に肥大化する
私とタケの
変わり果てた
巨大な姿

爆炎と
破壊の
摩擦で
雷撃が走る

後で知った事
ラグラの
ランドシップにも
衝撃波が到達
したと言う

タケ
「エノク、大丈夫か?」
エノク
「んん‥っ」
「重い」
タケ
「どうだ良い加減」
エノク
「うっ‥ぷ」
タケ
「おい!中で吐くな」
「外から吐け!」

口を塞ぎ
たまらず

十字架に向け
結晶体から
エネルギーを
解放する

十字架に
炸裂し
被弾する

長い尻尾で
十字架から
血管の束で
拘束した

私じゃない

エノク
「ハァ、ハァ‥タケ
どうするの?」
タケ
「野球に興味は無いが
ホームランは
打ってみたいぜ」

食事後の
運動とか
タケは言う

豪快に
振り回して
周囲のユニット
目掛け
十字架で
フルスイング

破壊

ルーピー
「ユニットが⁈」
タケ
「打たせろ」
「二発目だ」

ルーピー
「ちきしょーめぇ‼︎」

二度目の
フルスイングで
茨冠
十字架は
全壊する

それにより
十字架により
浮いていた身体が
ズシンと落ちた


タケ
「‥バスケの方が
練習になるな」
エノク
「タケにはそっちが
似合うわ」

終わったら
好きなだけ
練習すれば良い

後は‥


「 」
「コイミズに続き
ルーピーまで‥」
エノク
「後は聖槍‥」
タケ
「ぶっ放すか?」

「撃てい」

光った⁈



その瞬間
背中を抉る
鈍痛と
衝撃が
私とタケを襲う

エノク
「‥ッ⁈」
タケ
「‥ッガ⁈」
エノク
「‥あ⁈」
「ぐっ‥‼︎」


その場に
倒れ込む私達

何て‥

力の質量

重み

背中の
結晶体が
砕かれていく


「次弾装填?
待てんよ」

二発目が
来た

閃光



着弾

衝撃
更なる鈍痛

タケを
握る手が
弱まる

耐えられない
私は
その場で
吐血と
嘔吐を
同時に
ぶちまけた


タケ
「エノク⁈」
「何故だ?俺より
お前にダメージが」
エノク
「 」

考えた

交わり
絡まる
組織が

私の方が
外側だったと
したら‥

それでも良い
タケが
傷付くのは
ごめんだ

三度目が
来るまでに
対策を

エノク
「フリュ‥」
「発光と‥同時に‥
ゴフッ‥格納」
フリュ
「ベクターBOX⁈」
「その手が⁈」
エノク
「着弾の衝撃が‥
重すぎるわ‥」
「二乗できな‥」


来た


三度目の
閃光が来る

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