見出し画像

アルゴリズム伝記90

ビオです

街の
奥から

ポータルの

敵の武装
アンドロイドが
転移した

ビオ
「あんなに⁈」
ビオラ
「武装ってもね」
「アタシら魔法メイン
だからね」


ネグロ
「遠すぎる」
「あの距離では魔法は
届かない」


ビオ
「二人共魔法
使えるんですね」


ビオラ
「団体様に魔法使う
のはアタシだけなんさ」


ビオ
「私、まじないくらいしか
出来ないです」


ネグロ
「使うものではないけど
街を守るなら仕方ない」
「この武器でさえ」


ビオラ
「建物破壊したら
怒られるかな」

そんな事
言って
られないのに
ビオラさんは
明るい

私は
心臓バクバク

この二人は
強い

ネグロ
「武装アンドロイドが
近い。気をつけよう!」
「ビオラ、ルーン消費
気をつけて」
ビオラ
「はいよ」

ネグロさんが
激鉄を起こす

敵が近い

ビオ
「撃ったこと無いけど」
「私だって」

さっきは
慌てて
しまった

落ち着いて
構える



すると

ビオ
「あれは」
ネグロ
「ポータルから
巨大な物体が⁈」
「撃って来た⁈」


ビオ
「後ろからも来てます!」
ビオラ
「え?敵⁈」

高速で
横切り
私達の前に
躍り出る
一機のFAPUS

ビオ
「誰?その先は危険」

「戦い方を知らない
なら後退する事を
勧めるわ。リリオよ」



ビオ
「単独で⁈」
「リリオ、大丈夫⁈」
リリオ
「もう少しで
後続から援軍が来る
時間を稼ぐわ」

ビオ
「 」

リリオは
建物の
死角へと
姿を消した

早い
なんて勇気の
ある人だろう

銃撃音

ビオ
「早い」
ネグロ
「変わった武装を
していたね」
ビオラ
「さ、アタシ達も
迎え撃つよ!」

アンドロイドが
次々に
屋根から
下から
現れた

私だって

陣くらいは
張れる

ネグロ
「地が光っている!」


ビオラ
「ビオ⁈」
ビオ
「災い除けの陣です」
「此処から動かず
倒して下さい」


ビオラ
「はいよ!」


真っ赤な顔の
アンドロイド達の
群れ

足元から
サークルが
現れた

ビオラ
「何唱えるかな」
「リヒトブリッツ!」

ビオラの
前方から
伸びる閃光

アンドロイドの
群れに着弾すると
爆発する

一撃

これなら
怖くない

その筈なのに

ネグロ
「ビオラ?」
ビオラ
「あーきつい」
ビオ
「ビオラ?」
ネグロ
「ルーン接種だ!」
ビオラ
「まだ‥いける」
ビオ
「無理しないで」

来た

ビオラが
唱える


ビオラ
「リヒトフランメ!」
ネグロ
「 」


一掃した
ビオラが
ガクリと
力尽きそうになる

ネグロ
「今だ!ルーンを!」
ビオラ
「‼︎」
「ハッチ開け!」

ビオラの
機体が
裂開する

ビオラ
「狭すぎ!」
「摂取出来ない!」


ビオ
「 」
「その黄色いのが
ルーン?」

ビオラが
黄色い
物体を
口に咥え
取り込んだ

あのルーンの
質量では
コクピット内で
窒息してしまう

その動きで
私の張った
陣が消えた
事も知らず

蓄えた
魔力で
ビオラも
元気を
取り戻す

ビオラ
「裂開しないと
ルーン補給出来ないわ」

はにかんで
笑顔を見せる
ビオラ

そこへ
追い付いた
FAPUSの増援

ジャッカ

「ハッチ閉じろ!
戦闘はまだ
終わって無いぞ!」


同時の銃声

ビオラに
向き直ると

胸部を
真っ赤にした
ビオラが沈黙した

私はたまらず
悲鳴を上げる

ネグロさんも
同時に叫んだ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?