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mystery gem46


私‥

あんなに
苦しかった

死の奔流

恐怖
不安

全て
感じない

不思議

安心

何かしら

繋がりを
感じる

誰の繋がり?

この子達

ママと
呼んでる


‥?

誰?

あなた達の
声掛けは
分かるの

分かるのに

何故?

私を
繋ぎ止める為

嗚呼

私に何か
出来る事

この子達に

何が
出来るだろう

どうしたら
母親として
我が子として
迎え入れる
事が出来る
だろうか?

考える

愛する人を思う

大切な人を思う


目の敵にする
人を思う

それでも
私‥

私を
追い詰めた

怖い人

とても
重要な事
言ってた

私の‥

何だった
かしら?

「秘めたる奇跡を
体現したまえ」

奇跡‥

それが

貴方の言う
アルゴリズム
と言う事

石は

未来も
過去も
司る


それなら



巨獣に
振動が
伝わる



王都が
揺れる

参謀
「おお‥」
隊員
「さ、参謀!」
参謀
「姫君よ」
隊員
「巨獣が‥動く!」
「プラントは⁈」

通信で
隊員が
叫ぶ

隊員2
「空です!」
隊員
「溶解循環している⁈」
参謀
「それで良い」


隊員
「さ、参謀?」
参謀
「体現せしめよ」

隊員3
「王都に進軍する船が!」
隊員
「何⁈」
隊員4
「王都の防衛網を突破⁈」
「何‥は、早い!」
参謀
「おお!」

巨獣の
目が光る



悶える様に

参謀は
歓喜の声を
上げる

部下は
通信の混線に
戸惑いを
隠しきれない

王都に
進軍した
侵入者は

凄まじい速度で
内部潜入を
可能とし
追い詰めて行く
そして

参謀直轄の
2人が
ヘッドショットを
喰らい昏倒


「そこまでだ」
参謀
「 」

銃弾を
喰らう

倒れない

殺傷能力の
無い銃弾は
参謀には
効果はない

参謀が
凝視する

参謀
「来たか少年」
トマリ
「‥カナは何処だ?」


参謀
「遅い」

参謀が
銃を構える
不敵に笑う
トマリ

発砲する
参謀の弾道が
トマリの
肩に当り
倒れる


参謀
「遅いのだよ少年
姫君は既に君の
愛する人では無い」
トマリ
「 」


参謀
「終わりだ」


直後

炎を纏う
龍が参謀に
襲いかかり
喰らいつく



炎上し
マントが
焼け爛れ

炸裂する

回路の
断線と共に
ガシャンと
倒れた


参謀
「 」
「おお‥」
トマリ
「シーラ!」


シーラ
「トマリさん
大丈夫ですか?」


トマリ
「かすり傷さ」
参謀
「‥見事」

殿下
「参謀!」
「貴様‥」


トマリ
「殿下⁈」


参謀
「素晴らしい‥
これ程のアルゴリズムを
体現出来るとは」
「殿下の願いも叶い
玉座も戻る」

力無く
動かない
参謀
音声だけの
鉄の体で
語る

断線と
ショート

トマリ
「‥直してやろうか?」


参謀
「私を‥?」


参謀は
笑う

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