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蒼穹のフリューゲル33

休み時間に
ゼンキが
声を
掛けて来た

エノクです

ゼンキ
「これで解読
できるのか?」
エノク
「一応フリュに
マニュアルも付けて
もらったけど
分かるかしら?」
ゼンキ
「多分分かると思うぜ」
エノク
「良かった。昼休みに
どう?」
ゼンキ
「お、もう良いのか?」
エノク
「学長には許可
してもらうけど」
ゼンキ
「おう、頼む」



昼休み

エノク
「そんな訳で早速
許可頂けますか?」
エイマ
「分かりました。
出したら片付けて
下さいね」


エノク
「はい!」



学長室を
出る

エノク
「失礼しました」
「お待たせ」

ゼンキとタケ
ネグロ
ビオラ
ネネ
マナの
メンバーが
待っていた

ゼンキ
「宜しくな、タケ」


タケ
「ああ、早急に
見つかれば
良いけどな」
ゼンキ
「そんなに沢山
あるのか?」
タケ
「エノクの話じゃ
ビル四階分は
あるらしい」
ゼンキ
「 」
タケ
「ま、案内頼むぜ
エノク」
エノク
「はい!」

私達は階段を
降りて古代図書館
へと向かう



エノク
「出したら片付けてと
学長が言ってたわ」
ビオラ
「はいよ」
「随分と降りるんだ」
マナ
「あ、本棚見えて来たわ」
ネネ
「 」
「え?」
マナ
「えええ⁈」
ネグロ
「何て事だ‥僕の
人生で読み切れる
だろうか?」
エノク
「とりあえずは
私達のメンバーで
調べ上げるわ」
「ようこそ」
タケ
ゼンキ
「 」
「マジか‥⁈」

一応は
創世記から
記される書物
ビル四階分の
本棚がズラリと
並ぶ規模だと
伝える

全員が唖然とした

まずは
タケとゼンキに
端末の検索アプリを
出してと言い
起動させた

ゼンキ
「お!何か出た⁈」
タケ
「エノク、次は
どうする?」
エノク
「そのサークルで
本棚にかざして見て」
「内包者」

キーワードを
読み込む
サークルの青が
薄く光る

タケ
「手分けして探すか‥」
「ん?お?」

ピロン

反応

ゼンキ
「早っ!」
タケ
「しかし‥高いな」
エノク
「届くわ。取ってくる」
ゼンキ
「頼むわ」
エノク
「 」
「あの‥離れて」
ゼンキ
「お?何でよ」
エノク
「え?///」

ゼンキが
空気読めない
らしい

理解したのか
ビオラと
マナの視線が
冷たい

タケ
「エノク、俺の
端末使え。ゼンキ」
ゼンキ
「だから何で」
ビオラ
「下から覗くか?」
ゼンキ
「そりゃアイツの
何回も見てんだ‥」
ネネ
「アイツって誰?」
エノク
「 」

女子の軽蔑な
眼差しが痛い

ようやく
察した
ゼンキが
慌てて
離れた


ゼンキ
「わ、分かった
落ち着け、な?」
エノク
「私はノイルじゃないの
分かった?」
「はあ‥」

私は
端末を
上にかざし
位置を特定する

足元から
血管を伸ばし
一気に体を
上昇させた

下から血管を
伸ばして
取る方法も
なくも無い
のだけど‥

エノク
「高すぎるし
間違えて呪いの
書物なんて取ったら
嫌だわ笑」
フリュ
「ですね」
エノク
「埃も凄いから‥」
「よっと」

一冊
抜き取り
スルスルと
血管を
格納し
降りる

エノク
「お待たせ」
ゼンキ
「す、凄え!
内包者なら
こんな事が
出来るのか⁈」
エノク
「空だって飛べるわ
ね、タケ?」
タケ
「おう」
ゼンキ
「 」
エノク
「ゼンキ、ほら何か
言う事ないかしら?」

にっこり
笑う

ゼンキ
「あ、ありがとう
ございます?」
エノク
「はい!」

ゼンキに
本を渡す

タケも
流石に
苦笑いした

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