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アルゴリズム伝記63

エノクが
幼い
魔族の子と
話をしていた

エノク
「エノクです」

「エトラです」

本名
エトランゼ

みんなに
エトラと
親しまれる

エトラ
「これ可愛い」


エノク
「アヒルちゃん」


エトラ

「わぁ〜」


カナ
「お風呂セットを
ここまで持って
来ちゃうなんて」


トマリ
「よほど気に入ったんだね」
「皇帝からの進展は?」
シーラ
「まだです」
「エルドア攻略に
進展すれば良いけど」


他の子達はと
聞いたら
思いの外
魔族の魔法に
興味があった
そうだ

トマリ
「カナ、僕らも
魔法使えるのかな?」
カナ
「使えるんじゃないかしら
こうしているうちに
魔力腺が発達
してると思うわ」


トマリ
「血で使えると思ってた」
カナ
「ベアルーヌさんが
教えてくれたわよ」
「ところで」

カナさんが
エトラの
両親が見当たら
ないと言う

私も
不思議に
思う

近くの
魔族の方に
聞いてみた

魔族
「エトラの両親は」
「‥いません」
カナ
「 」
シーラ
「え⁈」
「そんな」


魔族
「あの子をどう
面倒見るか長と審議中です」
カナ
「 」 
「こちらで」
シーラ
「カナさん?」
カナ
「私の方でお願い
出来ますか?」
魔族
「 」

唐突に
カナさんが
切り出した

トマリ
「養子か。良いね」
「エトラ」
エトラ
「何?」


トマリ
「一緒に、来てくれるかい?」
エノク
「パパ?」


カナ
「エトラの両親に
なっても良い?」
エノク
「?」

エノクは
事情をよく
分かっていない

エノク
「ママ?」

エトラ
「パパとママ居ないの」
エノク
「 」

それを聞いた
エノクが
エトラを
抱きしめた

結果

エトラも
長も
承諾し

エトラは
カナさんの
養子として
迎え入れました

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