mystery gem28

王都集結

謁見の間

特に
重要では
無い

必要な任務
物資の配給
態勢を整え
本国を発つ

それだけだ

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静かな航海は
叶わん


横の
黒い顔

参謀が
ぼやく

参謀
「殿下、追加任務
とは言え、遠足がてら」
殿下
「ふん」
「別件の調査が
繋がっている事は
明白か‥」

参謀
「と、言いますと？」
殿下
「掠め取られた
大型船は証拠隠滅の為
落ちたとなれば‥」
「これでは探し様が
あるまい」
参謀
「目立ぬ森の真ん中で
落とせば」
殿下
「落ちた森で浮上
したとなれば話は別だ」
参謀
「都合が良すぎますな」
殿下
「問題は何故浮上したか」

参謀
「人間様にはロマンが
詰まった酒のつまみ
として盛り上がり
ますな」

ロマンもない
鉄の顔が

殿下
「長い航海だ。
私は休息を取る」
「部下に食事を」
参謀
「御意」

全く
掴めんな
アンドロイドは

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森の中

血生臭い
野生動物が
横たわる

見たくもない

嗚呼
ジェシカよ

男
「少しは手伝え」

ジェシカ
「拘束されて
倒されて
銃口まで突きつけ
られた私が
手伝うの？」

男
「男に飯を作らす嫁に
なりたいのかお前笑」
ジェシカ
「はあ‥じゃあ
水汲んで来て
もらえる？」
「飲まず食わずで
逃げも隠れも
しないわよ」

説得が
通じたのか
それは
分からない

やれやれと
落胆したのか
男は拘束を
解く

水筒の代わりに
消化器官を
切り取って

男は姿を
消した

ジェシカ
「ちゃんと血を
抜きなさいよ
全く‥
ナイフも無しに」

手は
真っ赤だ

あの男の
目的‥

ビリーを
追跡していて
浮上に巻き
込まれたと
したら‥？