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蒼穹のフリューゲル8

エノクです



私が
内包者である事を
初めての学校で
打ち明けた

淡々とした
自己紹介

調和

色々な種族
生い立ちに
私も翻弄
されながらも
打ち解ける

そんな中で
合間を見ては
談笑する

今回はネネ

ネネ
「エノクは料理好き?」
エノク
「完成した時の達成感
とかは好きかしら?」
「作るって集中
しちゃうでしょ?」

トータルでは
好きと
付け足したら
盛り上がった

エノク
「学生って予算
無いからレシピ
限られてくるでしょ」
ネネ
「ふふ、そんな事無いよ」
ビオラ
「エノク、ネネに
任せてごらん」
エノク
「ビオラも料理好き
なのよね、ネネ、
何かある?」

ネネが
端末から
少ない材料から
でもできる
レシピをズラッと
見せた

エノク
「わぁ!」
「凄い」
ネネ
「ね?」
ビオラ

「持つべきは」
「料理好きさ」

ビオラの繋ぎで
三人一同
笑い合う

そんな
姿を
教室から
出て行く
ディール先生が
笑顔で見ていた

初日の学校は
こうして
終わる

学校は広い

初日では
把握しきれない

私は高等部だけど
中等部
小学と
合同なので
色々な子達で
賑わう

エノク
「は〜いっぱい居るわ」
ゼンキ
「何見てんだ?」
エノク
「‥ゼンキ?」
「ん、学校初めてだから」
ゼンキ
「 」
「マジか?」

下層の私は
通信で卒業
せざるを得ない
教育

両親が
教育の
基礎となり
私は育った

エノク
「感謝しかないわ」
ゼンキ
「そっか」
「良いな」
エノク
「ん?」
ゼンキ
「いや、何でも」

触れられたく
無い話題だろう

今は聞かない
方が良い
かもしれない

エノク
「お昼」
ゼンキ
「あ?」
エノク
「ちゃんと食べてる?」
ゼンキ
「あ、ああ」
エノク
「食堂居ないから」

ゼンキは適当に
手をヒラヒラ
させて行って
しまった

一人が気が
楽なのか
彼女優先
なのか

私には
分からない事

全ての
授業を終えた

私はそろそろ
帰ろうと
思い
教室を
後にした

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