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蒼穹のフリューゲル25

エノクです!

遂に
古代図書館
へと向かう

エイマ学長の
案内で階段を
降りて行く

封鎖された
柵を通してくれた

エイマ
「大体のメンバーは
決まってますか?」
エノク
「はい、きっとタケも
解読に協力して
くれる筈です」
エイマ
「彼は気の毒でした」
エノク
「攻撃されていたら
命に関わってました」


エイマ
「次の階段を
降りればすぐです」
エノク
「随分と降りますね」
それも

その筈だ
階段を降り切って
理解した

ビル四階分の
高さまである本棚

そこにびっしり
収納された
膨大な数の
書物が姿を
見せる

エイマ
「聞くところ創世記
からの記述があるとか
無いとか」
エノク
「コレは‥何故
此処なんです?」
エイマ
「本校は調和の真理教育を
合同で運営した学校です
調和の無い学校では
古代図書館の書籍を
守る事は出来ません」
エノク
「なるほど‥全て
この時の為?」
エイマ
「ふふ、そうかも
しれませんね」

不思議な文字で
書かれた書物
その中でも
惹かれる一冊を
抜き取って
みようと考えた
学長が
一言添える

エイマ
「書物の中には
呪いに関する記述で
記されたものもあります
気をつけて下さい」
エノク
「はい!」
「えっと‥」

私の
手の届く
距離に

引き込まれる様に
ゆっくり
並べられた
書物を見る

何も考えず

何処か
懐かしい物を
見る様に

ピタリと
足が止まる

触れずにいた
その手で一冊
抜き取ろうと
触れた

埃が付く

構わず
抜き取って
見てみる

エノク
「大きいサイズですね」
「全部統一された
大きさなんですか?」
エイマ
「その様ですが
解読できそうですか?」
エノク
「表紙には何も書かれて
無いみたい‥開いても
良いですか?」
エイマ
「どうぞ」

本を開く

最初の言葉
私の頭に
直感として
響く

エノク
「ミュート」
エイマ
「 」
エノク
「ソムドエンゲラ」
「エンゲ」

ページには
それだけ

難解の文字は
読むより
魔法の詠唱の様
唱える感じ

規則性
法則性
発動性

エイマ
「読めるのですか?」
エノク
「ハッ」
「私‥今」
エイマ
「無心で読み上げる
感じでしたね」
エノク
「はい‥」

読むより唱える

思い描くより
想像する

破壊するより
修正する

エイマ
「貴女が持つべきです」
エノク
「良いんですか?」
エイマ
「人には見せない
方が良いかも
しれませんね」
「宗教として
捻じ曲げたら
取り返しが
つかなくなります」
エノク
「しばらく読ませて
頂きます」


こうして私は
解読書を
呆気なく
手にしてしまう


此処からは
しばらく
お勉強

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