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アルゴリズム伝記9


ママが
見てる


慌てて
ガバッと
起きた

シーラ
「此処はどこ?」
「私、誰だっけ⁈」チラッ



「 」

目を丸くする
ママ

唖然と
してる

落胆して
溜め息を
漏らす

顔を顰め
ママを
睨んだ

シーラ
「ハァ‥ママの馬鹿
命どころか魂賭け
たんだからね!」

「こんな私で‥
許せ‥」


ママが
抱きしめる

思わず
涙が溢れた




プラントにて

手持ちの
ルーン結晶を
増やす

恐らく
セイラは
ルーンを
使い果たして
いる筈だ

シーラ
「これでセイラの
分は確保‥て、あれ?」

髪ほどけてる
束ねたいけど

ママに
聞いたら
切れたって
言う

嗚呼
もう

プラントに
ナイフを
頼む

ママの前で
バッサリ
セミロング

うん
良い感じ


「‥戻るのか」


シーラ
「ママも来る!」

「 」
シーラ
「自覚ある?」
「一緒に来る!」



「 」
シーラ
「腐っても私の
大好きなママなの」
「一緒に来て」

ママが承諾

やっと説得
出来た

それでこそ
ママ!

抱きついて
和解すると
テツオさんと
イドさんに
別れを告げ

森を後にした



うん‥

何処?

見てる
知らない人
誰‥?

ジェシカ
「初めまして」
「セイラだったかしら?」

ガバッと
起きた

セイラ
「な、何で私の名前」
ジェシカ
「シーラとは友人よ」
セイラ
「 」
「どうやって解いたの?」
「時間凍結は」


ジェシカ
「ビリー、お待たせ」
ビリー
「気分はどうだ?」
「これで切った」
セイラ
「‥ナイフ?」
ビリー
「魔術概念を断ち切る
特殊錬金を施してある」
「爺さんの形見だ」

ビリーさんが
古い写真を
見つめる

窓から見える

綺麗な
絶景

ビリー
「300年は時間凍結で
荒れ狂っていた」
「俺の一族の時間がな」

セイラ
「‥巻き込んでた?」
ビリー
「揉め事は勘弁だぞ?
俺だって時間も心も
狂ってたからな」
セイラ
「ごめんなさい」


ビリー
「俺こそ詫びる立場だ
魔女狩りで手を汚した」
「もう狂いたく無い‥」

ビリーさんは
そう言うと
私に
謝罪する

私は
時間凍結の
アルゴリズムの
特性を説明する

時間凍結は
巻き込まれると
時間も心も
狂ってしまう

誤算

セイラ
「母を封じる為に
時間凍結をかけたの」
「他に方法無くて」


ビリー
「 」
「一族が狂った
原因がそれだったのか」
セイラ
「だから‥」

「ま、お互い様じゃない?」
セイラ
「チタ⁈」
「ごめんなさい
この妖精少し口悪いの」


ビリー
ジェシカ
「 」

二人が笑う

優しい
夫婦だ

嬉しい


セイラ
「ママがこんなだったら」
ジェシカ
「シーラが向かったわ」
セイラ
「 」
ビリー
「まだ諦めて無い」


そう
きっと
戻って来ると


湖畔を眺める


そして

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