アルゴリズム伝記72
攻防神の
暴走から
一夜明ける
リニアレールガン
攻防神の
脅威も
無くなった
広がる
エルドアの
惨状
このままに
しておけない
カナさんが
王妃と
対談をする
王妃
「復旧への協力⁈」
カナ
「攻防神が正常に
戻ったなら瓦礫の
撤去作業も協力します」
「異端審問解体に
力を貸して頂けますか?」
王妃
「魔女狩りなど出来る
状態では無いわ」
ベアルーヌ
「カナ、トマリの
意識が戻った。交代だ」
カナ
「はい!」
緊急
医療室に
横たわる
トマリ
カナ
「トマリ⁈」
トマリ
「 」
「やあ」
カズ
「パパ!」
イーノ
「良かった〜」
ロカ
「うあ〜」
不死身と
分かっていても
子供達には
きつい
顔ぐしゃぐしゃに
して泣く
三つ子ちゃん
エノク
「パパ、大丈夫?」
トマリ
「心配かけたね」
「やっと分かったよ」
カナ
「え?」
トマリ
「僕のアルゴリズム」
「セイラが来るよ」
カナ
「え??」
セイラ
「あ、あの!」
ビックリした
カナさんが
振り返る
カナ
「えっ何?」
セイラ
「石のアップデート
完了しました!」
「これで時間凍結を
制御出来ます!」
カナ
「時間凍結って言われても」
トマリ
「セイラ、君の出番だ」
「 っ痛!」
セイラ
「トマリさん⁈」
トマリ
「来て、セイラ」
「人命救助だ」
セイラ
「トマリさん?」
「まだ寝てないと」
トマリ
「瓦礫の撤去にはセイラの
時間凍結が必要だ」
「それともう一つ」
セイラ
「何ですか?」
トマリ
「攻防神との連携」
「マイク借りるよ!」
被災現場は
酷いものだ
破壊された
建物の
瓦礫の山
セイラ
「酷い‥ここまで
やらなくても」
トマリ
「攻防神だ」
「協力して
もらうぞ!」
ベクトルを
向けた
トマリさんに
反応したのか
攻防神は
直上で
静止
反転した
トマリ
「良し!」
「アンカーを
下ろして!」
スルスルと
直上から
降りて来る
アンカーの
ワイヤーが
伸びる
瓦礫の山の
てっぺんで
トマリさんが
ジェスチャーで
止める
ここから
端末の
出番だと
モニターに
映る生存者の
確認をする
トマリ
「3名か、良し」
「セイラ、時間凍結だ」
セイラ
「どうしたら?」
トマリさんは
瓦礫の撤去に
一つ一つ
凍結させて
連結すれば
沢山の瓦礫を
アンカーの
先端を
凍結して
持ち上げ
救助出来ると
説明した
もちろん
考え無しに
被災者ごと
持ち上げ
潰す訳には
いかない
セイラ
「トマリさん‥」
トマリ
「大丈夫、必ず助ける」
「まずは此処と此処だ」
セイラ
「はい!」
凍結した
瓦礫が
次々に
連結され
一つの氷塊
へと姿を
変えていく
すると
下から声が
「あ、あの!」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?