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mystery gem14

岩場に
グッタリ
している
少女

空腹

ここ三日は
何も
食べて無い
だとか‥

少女
「一にお腹空いて
二にお腹空いて
三に喉乾いてるんです!」
トマリ
「大事な事は二度
言うんだね」
カナ
「森のど真ん中で
食料調達って‥」
トマリ
「探すとすれば川‥」
カナ
「淡水なら
喉も潤せるわ」
少女
「 」
カナ
「トマリ‥この子
フリーズしてるわ」
「やっぱりお腹
空いてるみたい」
トマリ
「 」

少し間を
置いて少女が
口を開く

少女
「大きな船が落ちて
来ましたが
もしかして
お二人が乗ってた
船ですか?」
カナ
「えっ、ええ」
トマリ
「そうだね」
少女
「あの船、王都の
大型船でしたが」
トマリ
「王都?」
カナ
「分かるの?」

少女は俯く

何だろう

それ以上
踏み込んでは
行けない
気がする

カナ
「ごめんなさい」
「こっちも乗らざるを
得ない状況だったの」
トマリ
「王都‥大型船‥
時限爆弾か‥」
カナ
「トマリ、考えても
答え出ないわ」
「今はやめましょう」
トマリ
「うん。そうだね」
「暗くなる前に
川があるか探そう」
少女
「‥まだ自己紹介して
ませんでしたね」

私達は
軽い
自己紹介をした

少女は
「シーラ」と
言って
少し笑った




森の中の
川を探す

カナ
「何処かしら?」
トマリ
「上空からは雲で
見えなかったよ」
シーラ
「彷徨ってますね!」
トマリ
「前向きに彷徨ってる
とか言わないでくれ」
「君は何故この森に?」
カナ
「彷徨ってるとかは
‥無しよ?」
シーラ
「いえ、彷徨ってます笑」

何かしら

私達
変人トリオ
みたい‥

ふと
立ち止まる

カナ
「コレは‥」

シーラ
「この森、こんなのが
あちこちあります」
トマリ
「 」
「うわー‼︎」
シーラ
「⁈」
トマリ
「何故そんな重要事項を
説明しなかったんだ⁈」
カナ
「トマリ?
ちょ‥」
「川を見つけなきゃ」
シーラ
「 」

‥聞いてない

もう


とりあえず
周囲を
歩き回るが

川のせせらぎの
音さえ
まだ聞こえない‥

森林浴が
心地良いのは
幸いだけど

シーラ
「少し休んで良いですか」
カナ
「もう休んでるし」
「けどこの森‥」

カナ
「 」
「えっ⁈」
「 」

カナ
「今、気配が‥」
シーラ
「この森不思議
ですよね」

シーラの側に
何か巨大な
気配が蠢く

カナ
「見えるの?」
シーラ
「頬を撫でる
感じはします」
カナ
「そう‥」

見えない
何かが

この森には
居るのね

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