mystery gem31

いつの間に

落ちた筈の
大型船が
群れとなって
この森に
集まって
来るなんて

落ち着いて
私

端末から
指示を出し
偵察機を
上空から
森へと
高度を下げる

テツオ
「偵察機の
回収時
でしょうか」
カナ
「まだ着岸してないわ」
「もう少しだけ」

ん？

高度を
下げたら
誰かいる

見覚えのある人
見覚えが無い人

ジェシカ
「マフィアよ」
カナ
「　」
ビリー
「ロボットかよ？」
カナ
「　」
ビリー
「なぁ、王都の
船団が来た
助けてくれ！」
「聞こえてるのか⁈」

船団が
着岸すれば
彼らは
無事では
済まない
だろう

お縄か
死刑か

ビリー
「中に入れてくれ
頼む！」
「曲がりなりだが
更生する。約束だ」
カナ
「約束よ」
ビリー
「　」
カナ
「もう裏切ったり
誰かを気付けたり
しないって約束」
ビリー
「嗚呼、頼む」

跪く

初めての
命乞い

カナ
「助けるから約束して‥
私達に協力して」
ビリー
「分かった！」
カナ
「そちらは？
マフィアさん」
男
「約束する」
「⁈まずい‥上陸した！」
カナ
「待ってて！」

私は走った

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二人を回収

項垂れ
脱力する

ロボット達も
船員の
負傷者までも

全員が
二人を凝視した

カナ
「‥話して頂けます？」

ビリー
「何から知りたい？」

隠してる事
全部に
決まってる
でしょうに

ビリー
「驚くぜ」
カナ
「‥テツオ。拘束して」
テツオ
「お察しです。」
「御用」

アンドロイドが
ビリーを
拘束した

モニターを
表示させる

外側から
進軍する
人の群れが
確認出来る

ビリー
「な、何故俺だけ
拘束しやがる⁈」
カナ
「誤解しないで
まずは外側が先よ」
ビリー
「　」
カナ
「価値の無い国（私）を
買い取ったでしょ」

俗に言う
「人買い」

滅んだ国に
生き残る王族は
少なくとも
私だけでは無い筈

この男は

ビリー
「⁈」
カナ
「世界を騒がせ
船まで奪って
都合を見て沈めて」
「私を奪うどころか
殺せないと判断した」

男
「‥ドン引きだぜ」
「拳で女に殴られる
レベルの男だな」

ビリー
「‥」

カナ
「まだ私から
隙を伺ってる」

カナ
「貴方にジェシカさんは
渡さない」
ビリー
「‥何故そう思う？」

カナ
「顔に書いてあるわ」

「連れてって」
テツオ
「はい、これ以上
刺激されてはカナ様の
戦略に支障が出ます」

不愉快だわ

これ以上は