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アルゴリズム伝記17


建築が
進む中

カナ
「赤十字軍‥」

トイ
「宗教軍事力の
過激派軍団です
異端審問とは
異なっております」
カナ
「分かるの?」
トイ
「主に魔女狩りです」
「異端者も男女
例外無く魔女として
狩られると聞いた事が」
カナ
「‥私達もアウトかしら」

たとえ
そうだと
しても

私は

トイ
「姫君‥あれは!」
カナ
「 」

嗚呼

白い
十字架が
こちらに
向かって来る

カナ
「良かった」


トイ
「何がですか⁈」
カナ
「シーラ達が居ない
時に来てくれた」


トイ
「姫君‥」
カナ
「迫撃砲を喰らう前に
白旗。急いで!」




十字架

ブリッジに
立つ大司教

生気のない
無機物な
表情を
浮かべる

大司教
「懸命な判断だ」
「争いを好まず
投降するとは」




カナ
「間に合ったわ」

カズ
「ママ」
イーノ
「怖い‥」
ロカ
「 」
カナ
「大丈夫よ」

トマリ
「あれが赤十字軍⁈
聞いた事無いぞ‥」

大型船の
直上に静止

大きい

うちの船より
デカい 


カナ
「中央が光ってる」
トイ
「穏便に済めば良いが」


カナ
「ええ‥来たわ」

子供達を守る

屋上に
発光現象が
起き
白装束の
船員が
次々に
現れた

トマリ
「カナ‥」
カナ
「手は出さないで」
「何があっても」


船員は
銃を構える

最後に現れた
偉そうな人

臭い

死臭が漂う

大司教
「白旗ご苦労。
消息を絶ったバムイ族の
捜査に協力願う」
カナ
「それだけですか?」
大司教
「否」
「石が見当たらん」
カナ
「探せば良いわ」


船員の
ほとんどが
塔を物色
し始める

当然
見つかる
筈もない

大司教
「時間を操る魔女が
此処に居ると聞いた」
カナ
「魔女?確かですか?」


大司教
「滅んだ国の姫君が
生き残ったとも」
カナ
「 」


大司教
「間違い無いな?」

船員が
戻って来た

大司教
「連れて行け」
「子供もだ」


カナ
「⁈」


カズ
「ママ!」
イーノ
「やだ!ママ!」
ロカ
「ママ」


カナ
「乱暴はしないで」

土足で
上がり込んで

いつの時代も
この人達は

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