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mystery gem48

カナの
復元

復元された
彼女は
どんな姿で
現れるのか

王都に滞在して
しばらく経つ

再び
王都として
機能した
殿下は

巨獣の
体液を
プラントに集め

カナの
復元に
協力してくれた

殿下
「させてくれ」
「姫君を思う私の役目を」


トマリ
「僕は」
殿下
「其方はまだ待て
後の姫君を‥
愛せば良い」
トマリ
「殿下‥ありがとう
ございます」


殿下
「初めて見た」
トマリ
「えっ?」
殿下
「それが男の涙か」
「良いものだな」
トマリ
「 」
殿下
「男も女も‥涙は
人を強くする」
「目覚めたら
かける言葉を
考えておくと良い」
トマリ
「はい、殿下」


僕は

通路で
窓辺から
景色を
眺める
シーラに会う

窓辺で
語る

シーラ
「参謀って、結局悪党
だったんでしょうか」


トマリ
「どうだろう‥
仕組みを知って
暴挙に出たなら
悪党とは違う気がする」


シーラ
「カナさんが酷い目に
あってもトマリさんは
許せる人ですか?」

僕は
遠くを見て
考える

トマリ
「それが人の
理解を超えて
必要だったなら」
「‥許すよ」
シーラ
「トマリさんの
アルゴリズム」
「機械と向き合う事」
トマリ
「 」
「あ、なるほど!」
シーラ
「私も、もっと
自分と向き合わなきゃ」


トマリ
「シーラ‥?」
シーラ
「私、バムイ族です」
トマリ
「聞かない種族だね」
シーラ
「表向きでは」
「私は怪物」
トマリ
「そんな事‥」
シーラ
「これでも、そう
言えますか?」

窓辺に座る
シーラが
クルッと
通路に立つと


ドスンと
落ちる

変わり果て
変色した
巨大な腕が
落ちる

トマリ
「シーラ‥何故僕に?」
シーラ
「よいしょ‥」

元の腕に戻す
シーラ

シーラ
「嬉しい‥
トマリさんは驚かない」
トマリ
「 」
シーラ
「カナさんが」
「好きになる訳です‥」


トマリ
「 」
「僕は‥」
シーラ
「あ///どっちか
選ばないと嫌ですよ?」

シーラが笑う
自らを
曝け出した
照れ笑い

トマリ
「カナに‥何て話そう///」
シーラ
「分かってるくせに」
トマリ
「うん。分かった」
「シーラは」
シーラ
「?」
トマリ
「僕より君を理解
出来る人が良い」
シーラ
「そのつもりです
よ〜だ!」

シーラが
あっかんべえ
した

これ以上は
気まずい

二人で
笑い合い

シーラと
そこで別れた

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