アルゴリズム伝記41
固有結界の街
オウドリーフ
奥に見える
てっぺんが
見えない
塔が見える
あちこちで
魔女が飛ぶ
皇帝は
私達を
内部施設へと
案内した
カナ
「此処は?」
皇帝
「私の故郷。出生の場です」
シーラ
「え」
皇帝
「私には両親が存在しません
従って名前が無いのです」
ベアルーヌ
「何‥だと」
皇帝
「唯一の育ての親である
プラントの量子AIの
元で育てられました」
「創世記のプラント
から目覚めた最後の
人間と言う事になります」
カナ
トマリ
「そんな」
「一人で建国?」
皇帝
「最初から皇帝の
自覚はありません
でしたが笑」
驚いた
皇帝である
彼の
孤独な
故郷
孤独な
生い立ち
カナ
「何て言ったら良いか」
シーラ
「あの」
皇帝
「何でしょう?」
シーラ
「十字架でプラントを
襲いましたね?」
皇帝
「‥ご存じでしたか」
シーラ
「私達もあそこに居ました」
皇帝
「 」
「将軍、だから
迫撃砲は得策では無い」
将軍
「しかし!人の手に余ります」
皇帝
「正しく使う者が守れば
良い。破壊の需要が無い」
将軍
「ぐぬっ!」
ベアルーヌ
「大丈夫か?隙を見て
反旗を翻す輩に見える」
将軍
「んな!貴様⁈」
ベアルーヌ
「私もこう見えて軍師
侮るなよ」
シーラ
「ママ怖い怖い」
カズ
イーノ
ロカ
「あわわわわ」
皇帝が笑う
皇帝
「しかし驚きました。
軍事力に頼らず攻防神が
隊列を組むなんて」
カナ
「え?」
皇帝
「今まで無かった
動きを見せてくれました」
トマリ
「皇帝‥攻防神とは
どんな戦艦ですか?」
皇帝
「戦艦ではありません」
「自立型のサイボーグです」
シーラ
「 」
「自立型⁈テツオさん達の
様なアンドロイド⁈」
皇帝
「私もプラントの
予言を受けて待っていた」
「軍事力を持たず軍隊を
率いる事が出来る国が
我が帝都の領空圏内に
訪れる、と」
カナ
「 」
シーラ
「 」
「それって‥」
私とジャッカが
顔を見合わせる
シーラ
ジャッカ
「ええええ⁈」
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