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半霊半物少女5

ラグラ


惑星アクロギスと
対をなす
私達人類の世界の揺籠

私達の生活の島
浮世と呼ばれるランドシップ

島の何割か(いい加減)を
埋め尽くす摩天楼の街
コロッサルグラッド・シエル


街を縫う様に駆ける
モノレールで通学‥

何だけど‥語りが
私になってるわ

エイマ、
変わってくれないの?



エイマ
「知りません」
エノク
「‥クールねぇ」
タケ
「さっきから何ボソボソ言ってんだ」
エノク
「おはようタケ」
タケ
「おう」

流れる窓際の
景色に視線が映る
交通における
公共機関は迅速な
対応と復旧が実現
出来たものの、
街の雰囲気は
痛々しくなっている。

タケ
「これで通学できるって‥」
エノク
「天魔重工様々‥」
エイマ
「すり鉢嵐の事後までバイトしてたなんて想像付きませんわ」

奇跡の収束を迎え
季節は秋

大陸、隣接した島が
寸断された事で
ランドシップの
物流にも変化が

これまで大陸間での
物流は全面廃止

生活もガラっと変わった。

エノク
「今度は私達の変化が要求されるわ」
タケ
「今までの好みの品も入らなくなったな」
エノク
「ん、仕方ないわよね」


ん?

さっきから視線を感じる

誰?

「 」ジー
エノク
「 」
エイマ
「お姉さん?」
「あ、中等部の」

エノク
「‥ビオ?」
ビオ
「先輩?」

何てこと‥

幼い頃の最初の友達が

エノク
ビオ
「わああああ‼︎」

車両に響く歓喜

一同の視線が注目を浴びる

私は思わず立ち上がり
肩に黒い猫を乗せた
ビオの元へ

エイマも目が点になっている。

タケ
「 」
エノク
「ビオ!」
ビオ
「エノク先輩!」

懐かしい再会

エノク
「同じ学校だなんて」
ビオ
「今度はいつ会えるんだろうって思ってました!」

ビオの母親に
怒られた思い出が蘇る

ビオ
「先輩、両親は元気ですか?」
エノク
「元気よ」

弾む会話

ビオ
「中々会えないまま時間経っちゃいましたね」

エノク
「私は、もう会えないと思ってたわ」

感慨深い

そうこうするうちに
学校に着いてしまう。

嬉しいタイミングが
私達に続いていた‥

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