小説攻強皇國機甲7
アルゴリズムが
高まっている
ライオの
言葉に
僕はまだ
実感が
湧かない
焦っても
成果は出せない
そう釘を
刺す
ライオ
私
「天気崩れてる」
「雨降るかも」
僕
「雨宿り出来る
場所は何処だろ」
ライオ
「風邪引いたら
大変だね」
奇岩の中に
雨をしのぐ
穴がある
そこで
雨宿りする
事にした
ライオ
「あの子元気無い」
うさ
「説明も無しに
連れて来ちゃったから」
僕
「あの、学んだり
気付いたりするには
どうするの?」
何も
知らないまま
成長などする
筈もない
ライオや
うさに
聞いてみる
ライオ
「たとえば答えを
知っても、本質を
理解するのとは
また違うんだ」
うさ
「本質は変わらないし
変える事も出来ないものよ」
僕
「なるほど」
ライオ
「アルゴリズムの本質も
決して変化する
ものじゃ無い」
僕
「アルゴリズムは
誰にもあるものなの?」
ライオ
「あるさ」
「だから気付いて成長
する必要がある」
僕
「その為の旅」
うさ
「そうよ」
うなぎは
眠っている僕達の
アルゴリズムを
高める為に
乱暴でも
目覚め
させようと
していた
のだと言う
うさ
「仲間としては
私も複雑な気持ち」
ライオ
「だから次に会う時は
もっと理不尽な課題を
押し付けられるかも
しれないんだ」
僕
「分かった、頑張るよ」
「そうだ、ねえ」
私
「?」
僕
「名前決めようよ」
「僕達のこの世界
だけの名前を」
私
「う、うん」
アルゴリズムに
ちなんで
良し、決めた!
僕
「今日から僕は
アルゴリズムのアルゴ!」
私
「 」
「私はリズ!」
アルゴ
「宜しくリズ!」
私
「ありがとうアルゴ!
何か元気出たわ!」
これで良い
悩むより
課題を
受け入れて
前に進むんだ
ライオ
「高まっている
君のアルゴリズムが」
アルゴ
「うん。何となくだけど
分かるかも」
ライオ
「気のせいでは無いよ」
リズの笑顔
僕も
笑顔で返す
雨は
いつの間にか
止んでいた
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