アルゴリズム伝記70
攻防神の
船体から
無数の
鋭利なアンカーが
飛び出し
襲って来る
エノク
「 」
シーラ
「避けて!」
エノクの
手を掴み
紙一重で
避けていく
エノク
「聖釘」
シーラ
「エノク駄目!」
エノク
「え」
シーラ
「見てて。避けるから」
「貼り付けてね」
エノクを抱き
船体に向かって
突っ込む
シーラ
「今よ!貼り付けて」
エノク
「ん!」
数枚の縛陣を
船体に
貼り付ける
アンカーは
外殻の隙間から
飛び出し
伸びる
仕組みらしい
シーラ
「効くかしら?縛陣!」
エノク
「うわー」
唱えた途端に
発光する
目を回す様に
コアが点滅する
アンカーが垂れ
ズルズルと
高度を下げ
隙を見せた
シーラ
「今だわ!」
「もっと貼り付けて」
エノク
「ん!」
コアが
再び真っ赤に
なる前に
縛陣を
貼り付け
唱える
シーラ
「縛陣!」
エノク
「もっと?」
ヒューズが
切れる様に
コアの輝きが
消えた
ズルズル
高度を下げ
地表へと
落ちる
シーラ
「次ね」
エノク
「あっちも落ちる」
シーラ
「三つ子ちゃん
やるじゃん!」
よく見ると
本城のテラスが
燃えている
大量の
縛陣が
焼却処分
されていた
シーラ
「良かった‥あれ?」
攻防神に
変化が現れた
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