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mystery gem23

バーベキュー

アウトドアに
欠かせない
調理イベント

材料調達の為
この子達に
任せる事
約10分

戻って来る

カナ
「えっ⁈お肉が!
まさか捌いたの?」
イド
「笑。貴女達は
そこまで専門では
無いでしょう?」
カナ
「は、はい‥」

驚いた

まさか
解体までして
たった10分で
戻って来るなんて

カナ
「あ、ありがとう」
「トマリ、火付け
お願い!」
トマリ
「今やって‥着いた!」


鉄板に熱が
伝わる



食材

どんどん
焼いて行く

うん!

良い匂いが
して来た

シーラ
「嗚呼‥夢みたい」
トマリ
「バーベキューは
初めて?」
シーラ
「はい!」

食材を
焼いている
私の前から
テツオさんが
タンクを持って
歩いて来る

テツオ
「この地の伏流水を
汲んで来た水を
濾過したものです」
カナ
「嬉しい!喉カラカラ
だったの!」
シーラ
「私も!」
トマリ
「濾過装置があるの?」
イド
「生水も濾過すれば
飲料として重宝
しますね」

私もシーラも
ぐいっと
一杯飲み干し

カナ
「嗚呼‥」
シーラ
「生き返ります」
イド
「笑」
「トマリ様もどうぞ」
トマリ
「あ、ありがとう
ございます」
「生活は長いんですか?」
イド
「此処では争いも
ありません」
テツオ
「平和ですね」
カナ
シーラ
「 」





慣れない
鉄の上に
腰を下ろす

私とシーラは
真っ先に
イドの側で
就寝する
気です

イド
「何かお困り事?」
カナ
「戻れるのかって‥」
シーラ
「森の中で家を建てる
計画だったんです。
けど、これじゃ‥」
イド
「方法はありますよ」
「諦めないで下さいね」

今頃
トマリと
協力して
テツオさんは
石のアップ
デートに向け
ソフトウェアを
開発している
筈だ


私達では
専門外

トマリに
助けられて
ばかり

これまでの
経緯を説明した

シーラも
黙り込む

イド
「跡取りの為に
トマリ様を?」
カナ
「違う」
イド
「どちらも間違って
いません」
「カナ様が
間違えなければ」
カナ
「 」

シーラ
「人が必要なんですか?」
カナ
「このままじゃ孤独に
なる。だから‥」

国の復興‥?
国益とか
秩序とか

違う

私は
誰かと
生きたい

上手く
伝わった
だろうかと
思った瞬間

涙が伝う



震えながら
蹲る

寄り添う
シーラの
質量が
こちらへ
寄って来る
のが感じられる

シーラ
「私だって」
カナ
「 」
シーラ
「一人は嫌です」
「別れるのだって」
カナ
「一緒に来て‥
くれる?」
シーラ
「‥カナさんなら」
「側に居たいです」
イド
「地域を越えて」
「人は繋がる」
カナ
「‥え?」
イド
「好きな人」
「愛する人」
「寄り添う心」
シーラ
「 」
イド
「ね?一つ国が
出来ました」
カナ
「 」
「素敵」

誰かの
心配をして



ならず者を
許して

孤独を
埋める
共有

そして
手を取り
共に
走り出せる人

なんて
壮大で‥

私に
務まる
だろうか

イド
「一人では達成
出来ません」
「みんなの支え
協力も必要です」

カナ
「本当難しいわ」
イド
「はい。人間は難しい
ですね‥だから手本は
必要です」
カナ
「 」
「‥手本か」

手本

なれるかしら

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