mystery gem39

テツオ
「カナ様、宜しい
のですか？」

カナ
「ええ、此処で待ってて」
イド
「何かあればこちらで」

カナ
「ありがとう」

コンテナの
扉を開ける

ガチャンと
無骨な
音を立てて

カナ
「配給、遅れて
ごめんなさい」

ビリー
「　」

カナ
「私を特定したのは」
ビリー
「答えると言った
覚えは無いぜ」
カナ
「‥どれだけの
国を襲ったの？」
ビリー
「　」
カナ
「‥どれだけの
返り血を浴びて」
ビリー
「食って良いか？」
「それとも毒でも
盛ったか？」

ビリーが
失笑する

カナ
「そんな事しないわ
人は見えるの」

ビリー
「　」
カナ
「それじゃ」

背を向けた私に
ビリーが飛び
かかろうとする

カナ
「もう一つ！」

ばっと振り向く
私にビリーが
目の前で
止まる

カナ
「私が見てなくても」
ビリー
「　」

カナ
「石が貴方を見てるわ」

ガチャンと
扉を閉めた

---

カナ
「ありがとう」
「この男‥
どうしたら
良いかしら」
テツオ
「申し上げにくいですが」
カナ
「‥更生は難しいわね」
「あの人に頼む
しか無いわ」

あとは石の
アップデート

此処を離れても
大丈夫な様に

地に戻す
必要がある

カナ
「この子達の
アップデートは？」
テツオ
「もう少しお待ち下さい」
カナ
「まだかかりそうね」
テツオ
「お手数かけます」

それでも良い

シーラも
トマリも
一緒なら

私は

---

トマリ
「これが‥創世記の
テクノロジーか」

ジャズ
「で、直るのかコレ」

トマリ
「あとは回路。繋ぐよ」

繋ぐ

ジャズ
「‥動かねえな」

トマリ
「　」

ロボット
「おはよう御座います」

ジャズ
「う、動いた？」

ロボット
「‥眠っていた
様で御座います」
トマリ
「他にも沢山いる
起こしてくれる？」
ロボット
「了解致しました」

トマリ
「コレで良い」
「創世記の技術には
そのモデルの
型で直させるのが一番」

ジャズ
「　」
「凄えな」

トマリ
「夢は叶ったよ‥」
「そうだ、カナは？」
ジャズ
「あ〜そういや姫さんに
ビリーの更生に一役
頼まれてたな‥」

トマリ
「ジャズさん
お願いします！
僕らでは対等には
話せない‥」
ジャズ
「あの野郎‥分かった」

僕は
カナの元へ
走った