アルゴリズム伝記61
長老
アナベル
全身の
循環を
補う為
生命維持装置で
延命措置を
施し
人類の訪問を
待ち続けていた
と言う
アナベル
「若いな」
「こんな姿だ」
カナ
「驚きです」
「王都で溶解循環した
過去を思い出します」
アナベル
「ふふ‥お互い
死んでも死に
切れんものだな」
此処からは
従者の方の
力も必要だ
従者
「ラムダです
ご覧の通り身動きさえ
出来ません」
カナ
「ええ、人類の
訪問でも無ければ
同盟も難しい訳です」
ラムダ
「はい」
カナ
「すみません‥
私、歴史には
疎くて‥あの」
ラムダ
「和解、ですか」
カナ
「あ、はい!」
アナベル
「長生きはするものだ」
「この訪問を私は
待ち侘びていたのだ」
カナ
「私達に出来る限りの
事をしたくて魔女狩り
解体に全力を尽くした
次第ですが‥大国には
敵いません」
ラムダ
「増援目的ですか?」
カナ
「いえ、武力は求めて
いません。バムイ族
対策の前に敗退しました」
「縛陣はご存じですか?」
ラムダ
「‥いえ」
カナ
「結界術です」
ラムダ
「 」
「何て事‥長老!
大国は結界術に
未だ依存しています!」
アナベル
「依存か‥」
カナ
「シーラも言ってました
結界術ある所に禁忌有りと」
アナベル
「依存が禁忌を呼ぶ」
「歴史が証明している‥」
アナベルが
むせる
酷い咳だ
カナ
「大丈夫ですか」
アナベル
「姫君‥ラムダ。手を」
「良く来て下さった」
カナ
「此方こそ受け入れて
下さってありがとう
ございます」
アナベル
「ラムダ、全員に通達
人類と共に生きよ」
ラムダ
「はい!」
トマリ
「カナ、長は?」
カナ
「創世記からの高齢の方よ
会えて良かったわ」
「お身体が良く無いの」
トマリ
「 」
「創世記から‥⁈」
ネグロ
「ずっと待っていたんです」
シーラ
「私達の訪問を?」
ネグロ
「嗚呼、初めての訪問が
君達で良かった」
ジャッカ
「ずっと睨み合いだと
思っていたよ」
ネグロ
「和解は僕らの悲願
だったけどね」
カナ
「人類の勘違いね」
カナさんが
エノクと
三つ子ちゃんを
抱きしめ
笑顔を見せた
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