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蒼穹のフリューゲル50

何だ?

後ろが妙に
眩しいじゃねーか

二人の内包者
相手に
俺も本気で
挑むつもりだった

俺はゼンキだ

膨張した俺は
変わり果てた
筋肉丸出しの
怪物に変異する

質量は
そこらの
第四形態より
デカい方
じゃないか?

アイツら
俺とどう
対抗する気だ?

ゆっくり振り返る

何だあの
結晶体は‥

まさかアイツら
輝く結晶体に
変異したのか?

クソ!
エノクの奴
伊達に内包者
16年やってねーな
手の内も見せねえ

タケとどんな
口裏合わせ
したか知らねーが
上等だ‥

裂けた口を
全開に開く

オーラの波動を
結晶体に向けて
放った



着弾

爆風が
衝撃波が
そよ風に
感じるぜ

炎上のど真ん中

ゼンキ
「良く燃えるな」
「どうだ?」

輝きが
消えないだと⁈
どうなってる⁈

効いて無い?

巨大な尾を
ぶん回す

粉砕どころか
跳ね返り
バランスが
崩れる

転倒した

ゼンキ
「‥第四形態じゃねえ」
「おいエノク!
どうなってる?」
エノク
「ゼンキが何か
騒いでるわ」
タケ
「それより身動き
取れないぞ」
「これじゃ先の事が
出来んな‥
もっと考えた方が
良さそうだな」
エノク
「先の事?」
タケ
「まだ政界に挑むには
第五形態は早いか‥」
エノク
「そうね‥これじゃ」

ゼンキ
「こ、コイツら‥」

クソ!

炎が消えるまで
待てねえ!






はい

エノクです

タケと
ピッタリ
くっついて
気不味い///

まず見えない

状況を
把握出来ない

改善する
必要があるわ

タケ
「さて、どうするよ?」
エノク
「どうしようかしら?」
ゼンキ
「おい!戻れないのか?」
エノク
「ん?」
ゼンキ
「俺の負けだ」
「効きゃしねえ」
タケ
「だってよ」
エノク
「そう」
ノイル
「エノク、タケ⁈」
「中にいるの?」
エノク
「ノイル?」
タケ
「何だ?何で居るんだ?」
ゼンキ
「ベクターBOXから
出した。炎が
収まらねえからな」

強制的に
ベクターBOXから
出された
私とタケは
オーラを
半霊に戻し
結晶化を解除した

エノク
「///」
ノイル
「いつまで
くっついてるの?」
エノク
「はっ」
ノイル
「ゼンキ、何
してんの早く戻ってよ」
ゼンキ
「分かってら」

巨大な身体が
一気に小さく
なっていく

小さく‥

ノイル
「 」
ゼンキ
「ちょっと待て
小さすぎだろ⁈」
「冗談だろ⁈首だけ
戻ってやがる!」
タケ
「ゼンキ、自分を
ちゃんとイメージ
しろ。ノイルが
腹抱えて笑ってるぞ」
エノク
「首輪とリードがあれば
ノイルのペットね
その姿だと」
ゼンキ
「ふ、ふざけろ!」

ノイルが
うずくまったまま
腹筋崩壊する

騒ぎを聞きつけ
みんなの注目と
なったゼンキは

「キモい可愛い」と
みんなの
晒し者になった


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