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mystery gem40

参謀
「以上を報告と
させて頂く」

「殿下の居ない帰還を
認めると思うか?」
参謀
「愛人を戦場に
送っておいて
良く言う」

「貴様」
大臣
「無礼だぞ貴様!」

王と大臣に
向けて
一斉に
銃を構える

参謀の
チェックメイト

参謀
「安いものだ」
「難攻不落の王都が
こうも簡単に」

「な、何故‥」
参謀
「何故?」
「アルゴリズムを
ご存じか?」

国を導く
最高の
指導者とは

相応しいのは
中立

参謀
「これが革命だよ」

「貸せ」

銃を
取り上げる

響く
銃声

この日

王都は
再び乗っ取られる

参謀
「吊るせ」
隊員
「は?」
参謀
「人類に知らしめよ」
「私が人類を更生する」

世界の
トップが
吊るされる



国益

秩序

地位

名誉

栄光

宗教

権力

出世

参謀
「人類には不用」
隊員
「参謀‥」
参謀
「君達の未来は」
「枯らせはせんよ」

参謀
「では武装を整え」
「出航する」
隊員
「出航⁈」
参謀
「殿下を迎え入れる」
「森の姫君も必要だ」
隊員
「 」
参謀
「王都に残った者は
こちらの建造計画を
進めて頂く」
「設計図を参照に
進めよ」
隊員
「こ、これは‥」

無駄な
施設を
撤去すれば
作れなくは
無い


さぁ
再び
長い航海だ


嗚呼

王都は

機能して
いるだろうか

あれから経つ

私の傷も
癒えた

カナ
若き姫君よ


姫君が
駆け寄る

カナ
「殿下!」
「もう大丈夫ですか?」


殿下
「世話をかけたな」


カナ
「石のアップデートが
まだなの‥」


殿下
「手間取っているな」
カナ
「私の生涯が
寝たきりになる
程のエネルギーを
使うからって」
殿下
「負荷か」
カナ
「制御するにも
プラントのサポートも
必要だから調整
してるって」
殿下
「‥焦る必要は無い」
「ならば時期は待て」
カナ
「テツオかイドさんから
声掛けあるから、その
タイミング次第です」
殿下
「姫君にとっては」
カナ
「?」
殿下
「此処は故郷か?」
カナ
「分かりません‥
けど、素敵な思い出が
出来た場所です」


殿下
「私もだ。死にかけたと
言うのにな‥」
「心無しかロボットの
数が増えているな」
カナ
「ナノマシンが
動かないロボットを
直してるみたいです」
「人体にも有効
みたいですよ」
殿下
「何と‥」
「では、私の傷の
治りが早いのは」
カナ
「ええ」

ガシャンと
何かが歩行する

殿下
「何の歩行音だ?」
ジャズ
「ちーす!」
「動作良好!」


殿下
「次々に動かない
ロボットを?」


ジャズ
「後は綺麗に
するだけだな」
カナ
「高圧洗浄機を
直してるからそれで」
ジャズ
「良いね!」

殿下
「活気が有る」
「良い者達だ」
カナ
「はい!」

微笑む

嗚呼
この感覚

良いものだ

カナ
「食用に木の
実を集めてます。
殿下もどうですか?」


殿下
「その格好で‥姫君」
カナ
「///」
「ろ、ロボット達と
一緒ですよ?」


殿下
「笑。なら良い
無茶はしてくれるな」


カナ
「はい!笑」

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