蒼穹のフリューゲル53

Hecto

2023年4月16日 05:31

フリュが
ベクターBOX内部で
ゼンキが
暴れてると
言うので
解放しました

エノクです！

ゼンキ
「この野郎！いきなり
閉じ込めんな！」
「学長の説明
聞けなかったろが」
エノク
「それどころじゃ
ない騒ぎに
変えたのは
ゼンキよ」
「見なさい、みんなの
ベクトルを」
ゼンキ
「　」

女子一同の
冷たい軽蔑の
ベクトル

ゼンキ
「‥仕方ねーだろ
小さくなっち
まったんだ」
エノク
「それでノイル
守れるの？」
ゼンキ
「い、言うなよ‥」
エノク
「先生‥」

ディール先生が
ゼンキを睨む

溜め息に変わる

ディール
「リストから
外そうかしら」
ゼンキ
「ちょちょちょ‥
ちょっと待てよ先生！」
ディール
「さっさと使いこなす」
「出来なければ外すわよ」
ゼンキ
「は、はい」
ノイル
「首輪とリード」
ゼンキ
「いらねってんだろ！」
ディール
「はあ‥」
「それで？第五形態に
ついて説明？」
エノク
「はい、此処では
ちょっと‥」
ディール
「？」

合同食堂
「ケット・シー」

ディール
「オーラが結晶化⁈」
エノク
「はい。私とタケの
第二形態状態を維持した
まま手を繋いで二乗
させたら出来ました」
「これが第五形態の
大きなヒントになる
筈なんです」
タケ
「ゼンキの第四形態
での最大出力も
尻尾の攻撃もまるで歯が
立たなかったらしい‥
俺達では、把握
出来なかったけど
ゼンキの証言で
分かった事ッス」

ディール
「　」

流石に先生も
表情が引き攣る

私達は
説明を続けた

エノク
「その、私達の引き合う
強い思いが‥タケ///」
タケ
「抱き寄せてキスしたら
身体中結晶化しました」
ディール
「つまり‥貴方達」
エノク
「えっと、それ以上の
事は断じて‥ねえ？///」
タケ
「俺に振るな///」
「恥いのは同じだ」
エノク
「はい///」
「ただ、その状態では
身動きが取れないので」
ディール
「身を守る分には
無敵状態だったと‥」
「なら、良かったわ
一線を越えなければ」

エノク
「ごめんなさい」
ディール
「間違っては
いないけれど、内包者の
記述にはまだ不透明で
明かされてない事も
また事実なの。
後戻り出来なければ
ゼンキの様に戻れない
事も考えられるわ」
タケ
「はい先生」
ディール
「それが一番
心配なのよ」
エノク
「‥暴走、ですか？」
「書物には第五形態の
記述は一切ありません
でした‥」
ディール
「内包者の形態には
必ず暴走が付き纏うわ」
「正しい扱いが
見つかるまでは
慎重にね」
エノク
「はい、ありがとう
ございます」
ディール
「政界攻略については
また追って連絡するわ
あの子達の側に
居てあげて」
エノク
タケ
「はい」

帰宅

アリサ
シャル
「おかえりなさい！」

ただいま

二人が一緒に
迎えに来た
思わず
私もタケも
笑顔になる

エノク
「後は何が
残ってたかしら？」
タケ
「掃除まだだったな」
アリサ
「アリサも！」
シャル
「シャルも！」

一番背の高い
タケが窓拭き
私達は床掃除
シャルは
後片付け

それぞれ
分担する

とは言え
呆気なく
終わる

タケ
「暇だな」
エノク
「そうね」
「あ」
タケ
「どうした？」
エノク
「ミツルギ」

アリサの
お供である
ミツルギの存在を
うっかり
忘れてた

「リベラシオン」

ミツルギ
「酷いですよ！
僕の存在忘れるなんて」
「急に小さな怪物が
現れて暴れ回るし！」
エノク
「こっちも色々あって
大変だったのよ」

ミツルギ
「色々‥ですか？」

これまでの
経緯を
説明する

ミツルギ
「大変‥でしたね」
エノク
「だから此処なら
安全だわ」
タケ
「ああ、だから
好きにしろ」
ミツルギ
「あ、はい」
エノク
「どうして喋るのか
興味あるわ」
ミツルギ
「僕もよく分から
ないですが」
フリュ
「フリュと同じ
なんじゃないですか？」
アリサ
「だって！」
エノク
「AIなら納得ね
剣に量子チップ
だったら相当の業物
って事になるわね」