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flower of the gland6


エノクです

私も人間なので
時には
脱力モード
全開する事は
あります

こんな姿勢で
耳が潰れないかと
心配しそうだけど
握ったりしなければ
別に問題無い

机で寝そべる
私に
誰かが声を
掛けて来た

「エノクってさ」
エノク
「ん?」

クラスの子
寝そべる
私の近くで
小さく
呟いた

「グノーシスってわかる?」
エノク
「 」


ガバっと起き
その子を見た


「助けて」

エノク
「 」



エノク
「何故グノーシスの
事?」

サイと名乗る
私のクラスメイト

まさかとは
思うが

サイ
「目をつけられて‥」
エノク
「 」
サイ
「両親が危ないの
お願い助けて!」

ドクン‥

エノク
「チチが公安部に
いるわ」
サイ
「本当⁈」
「エノクも魔法
使えるんでしょ」
エノク
「杖で何とか」
サイ
「本当⁈」
エノク
「手足の魔力腺は
退化して杖に頼ってる
けど、何故?」

聞くところ
サイの父が酔って
悪漢に絡んだのが
グノーシスだった

運悪く
目をつけられ
サイもキツく
当たって
しまったらしい

私はチチに連絡
合流して
今後の対策を
検討する為
サイの自宅に
向かう手筈と
なった



エノク
「チチは直接
現場に向かって」

ラド
「分かった。だが
無理はするな」


エノク
「はい!」


サイと共に
自宅へ向かう

あと少しだと
住宅ビルに
近い距離から
数台の
エアフライトが
猛スピードで
すれ違った

慌てて避ける

その姿を見て
グノーシスだと
気付いた

私は走った
端末でチチに
連絡する


サイ
「エノク⁈」
エノク
「チチ、グノーシスが
エアフライトで逃走
したわ!」 
「追跡しなければ
逃げられる!」
ラド
「増援がいるな!
もう少しで着く」
エノク
「サイ、番号教えて!」
サイ
「三階の307」



エレベーターじゃ
間に合わない

滑る様に
階段を降り
自宅付近に来た

あれは
サイの
母親だろうか
気が動転
している

母親
「誰か!」
エノク
「G-bartに要請!」

端末が
G-bartを
要請した

サイの自宅に
駆け込み
廊下からリビングへ
続く血痕を見る

まずい

リビングの
ドアを開け
絶句する

荒らされた
リビング

焦げた壁
刀傷
返り血

その真ん中に
大の字に倒れた
血塗れの
父親がいた

焦げた胸の

斬撃の傷痕

エノク
「サイ!来ちゃ駄目!」

リビングの
ドアに立つ
サイが声に
ならない悲鳴を
上げた

G-bartに
連絡を入れた
状態でどうすれば
良いか聞いてみた

「グロースの魔法は?」
エノク
「使えます!」

雷の
グロース魔法で
延命処置が
可能だと言う

ベクターBOXから
杖を出す

出血の酷い
胸部に
杖を近づけ
詠唱する

お願い
生きて!

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