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アルゴリズム伝記81


FAPUSの
設計をプラントに
送ろうとした

ママに肩を
掴まれる

涙目で
ママを見る

ベアルーヌ
「考え直せシーラ」
シーラ
「ママ、時間が無いわ
要塞は完成間近だし」
「テツオさんの
アルゴリズムは
ナノマシンなの」
ベアルーヌ
「ナノマシン?」

カナさんが
ママに説明する

カナ
「王都ベルハルトで
プラントから私を
再構成させたのは
テツオのアルゴリズム
なんです」

ベアルーヌ
「再構成?」
シーラ
「ママ、考えてみて
ナノマシンで再構成する
要塞なんてこの世界に
存在したら」
ベアルーヌ
「 」

涙で
ママを
説得する

プラント
制圧

将軍の
手に落ちた
テツオさんが
自ら破壊を
求める
現状なんて

私は
想像したくない

耐えられない

ママに
そう答えるしか
なかった

ベアルーヌ
「シーラ」
トマリ
「森のプラントは
将軍の手の内だよ」
「テツオでさえ
打つ手が無いなら破壊
するしか方法が無い」

カナさんは
どう思うだろう

カナ
「シーラ、そのFAPUS
どんな設計なの?」
シーラ
「これです!」

バムイ族の
変化状態から
直接装着する
フルアーマー
ユニット

武装は全て
ベクターBOXで
格納、呼び出す
仕組み

ベアルーヌ
「接近戦のブレードまで
遠隔操作するユニット
なのか⁈」
「稽古の必要も無いな」
シーラ
「プラント!」
プラント
「ご要望を」


シーラ
「FAPUSよ。作って!」
プラント
「スキャニングの必要あり」

変化すると
プラントが
スキャニングを
始めた

エノクも
トマリさんも
躊躇なく
変化した

トマリ
「僕のも頼む」
カナ
「総力戦ね。分かった
私も行くわ」
ベアルーヌ
「良いのか?徹底的に
破壊するぞ」


シーラ
「みんなにも
協力を仰いで!」

私の側に
ジャッカの
姿が見える

ジャッカ
「僕も行って良いかな?」
「ロングレンジの
ライフルや狙撃は
得意なんだ」
シーラ
「ジャッカ‥ありがとう!」


ネグロ
ビオラと

次々に集まる
私達の仲間が
プラントへと
集まる



プラントが
集まる人々を
スキャンした

ネグロ
「え?」
ビオラ
「これだけ?」




止まらない
涙を拭わず

私は
伝える

シーラ
「みんな、ありがとう!」

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