アルゴリズム伝記64
唐突に
鳴り出す
端末
オウドリーフ
皇帝から
カナ
「何か分かりましたか?」
皇帝
「エルドアが新兵器の
開発を進めています」
将軍
「リニアレールガンである」
カナ
「 」
リニアレールガン
何層もの
防衛網の壁に
設置された
レール可動式
照準ベクトルの
死角を無くした
巨大な砲台を
急ピッチで
進めて
いると言う
将軍
「ベクターBOXの対策
として開発された特殊な
弾頭を仕様した砲台だ」
「情報を手にした頃には
ほぼ完成間近だった」
カナ
「この短期で完成間近
ですって⁈」
トマリ
「ベクターBOX対策って
弾頭が貫通する威力⁈」
シーラ
「カナさん!完成したら
私達じゃ止められないですよ」
カナ
「急いだ方が良いわね」
皇帝
「完成すれば手が
付けられなくなります」
「魔族との同盟は?」
カナ
「問題無く」
「出航します」
「総員に通達
出航準備急いで!」
総員収集
エルドラ
攻略へと
急いだ
緊急作戦
リニアレールガンの
破壊案
ベアルーヌ
「さて、どう破壊する?」
カナ
「どのくらいの大きさ
かしら?」
「射程距離も分からない」
ベアルーヌ
「レールガンか
視界に捉えた
対象くらいは届く筈だ」
シーラ
「このまま進軍するのは
危険だわ」
ジャッカ
「シーラの言う通りだよ」
カナ
「シーラ、あなたは
どう思う?」
私の案
バムイ族のみの
直接潜入
レールガン破壊
遊撃作戦
そこで
ネグロが
名乗り出る
ネグロ
「僕も行くよ」
「アレックと飛べるし
中級魔法も使える」
シーラ
「ネグロ!ありがとう!」
ベアルーヌ
「姫君、あなたは
残ってほしい」
カナ
「ええ⁈」
ベアルーヌ
「艦長が母艦を
放棄してどうする?」
カナ
「 」
ベアルーヌ
「エトラから目を離すな」
エトラ
「?」
シーラ
「そうそう!」
カナ
「‥分かりました」
「トマリ」
トマリ
「分かってる。子供達に
無茶はさせないよ」
「ベアルーヌさんも
シーラもついてる」
カナ
「ええ。気をつけてね」
シーラ
「端末のベクターBOX
過信はしないでね
ちゃんと避けて」
三つ子ちゃんが
はーいと返事
エノクが
落ち着いた
表情で
ん、と答えた
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