mystery gem37
ジェシカさんと
シーラが
戻って来た
事に気付く
殿下
「この者達も?」
カナ
「はい」
殿下
「感謝する」
事情が
それぞれ違う中
この森に
集う人
彷徨った先で
捕らわれた先で
裏切られた先で
殿下
「因果だな」
「だが、これから
どうする?」
カナ
「それは‥」
シーラ
「カナさん?」
カナ
「此処で建国を」
殿下
「‥なるほど。この
領域ならば世界と
絶縁出来る」
カナ
「 」
「調和とは‥」
殿下
「程遠い。他国とは
分かり合えん」
カナ
「殿下は、怪我が
治ったら‥どうするん
です?」
殿下
「私は王都を取り
戻さねばならない」
カナ
「私は‥」
殿下
「戻るべき国がある」
カナ
「‥私は無いけど」
「残して来た人達が」
殿下
「ならば戻れ」
「待たせるなよ」
カナ
「 」
シーラ
「カナさん、私は
見てみたいです」
カナ
「え?」
ジェシカ
「そうね。此処は
平和だけど」
理想と現実は違う
ならば私達は
いつまでも
此処に留まる
訳にはいかない
この石の
アップデートも
必要か
イド
「人は生まれた家で
生き、家で閉じる
‥ですね」
カナ
「イドさん‥私、
やっぱり戻らないと」
シーラ
「私も行きます!」
「きっとトマリさんも」
殿下
「借りがあるな
怪我の程度を見て
私も協力しよう」
カナ
「はい!」
殿下
「参謀‥奴の動きも
気になる」
石
製造
プラント
人の手に
渡す訳には
いかない
殿下
「封じれば良い
再び地に帰る様に」
カナ
「アップデートで
それくらいは‥
可能な筈」
イド
「お別れは寂しく
なりますが」
カナ
「イドさん‥私」
「お母さんみたいに
思ってました‥」
シーラ
「私もです!」
イド
「嬉しいですね笑」
カナ
「やるべき事は」
シーラ
「まず服を着る事から」
カナ
「え、あ」
みんなで
笑う
そう
私達には
それぞれ
生きる
場所がある
これからの事の
為に向け
殿下と
協議した
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