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アルゴリズム伝記84

トマリさんに

エルドアから
解放された
捕虜を
紹介された


リリオ
「藤森一族のリリオです」


シーラ
「宜しくリリオ!」


リリオ
「要塞攻略を控えて
いると聞いたの」
シーラ
「参戦してくれるの?」
リリオ
「ラグラ全土の問題
だと聞いたから」
シーラ
「ナノマシンの
プラント要塞よ」
「将軍の手に落ちたの」


リリオ
「‥想像したくないわ」


シーラ
「だから攻略には
私達のpowered
unitが必要なの」

リリオが
興味深く
聞いて来る

私は設計図を
リリオに見せる

リリオ
「これなら勝手に
戦術を組めるわ
素人でも戦える!」
「戦場で死者を
増やさない構造で
設計されてるわね」
シーラ
「縛陣の対策も
シールド効果で
対処したの」

リリオの
表情が曇る

分かっている

縛陣の脅威に
対策は取った
前提での
配慮

リリオ
「‥私の縛陣であんな事に」
シーラ
「目を逸さないだけでも
素敵よリリオ。私達はみんな
仲間だもん。宜しくね!」


リリオ
「ありがとうシーラ」
「けど、このユニットは
機動性も高いのね」


シーラ
「板野サーカス」
リリオ
「?」
シーラ
「あ〜いや、こっちの
妄想よ笑」

リリオは
落ち着いた
表情で
微笑んで
くれる

そこが
魅力に感じた

シーラ
「大切な仲間を」
リリオ
「え」
シーラ
「壊さなきゃならないの」
リリオ
「 」
シーラ
「みんなで協力して」
「プラントも全部
破壊して」

リリオ
「シーラ‥」
シーラ
「テツオさんが
望んでるの」
リリオ
「躊躇ったら相手に
失礼ね。分かったわ」

ミカミ大国

最上部の
中央から
流れる
滝に囲まれた
水の都が
リリオの
故郷

シーラ
「見てみたいわ!」
リリオ
「墨汁と護符の和紙は
ミカミの伏流水と樹木と
炭から作られたものよ。
他では手に入らないわ」
シーラ
「縛陣は古来の伝統から
変わってないのね」
リリオ
「ええ。アンドロイドの
本質を狂わす結界術‥」
「父様にも伝えたいわ」

端末は
破壊され

エルドアの
圧力に耐え
捕虜となった
リリオ

リリオ
「この決戦で恩を返すわ」
シーラ
「宜しくね!」

あとは
ユニットの
完成を待つ

プラントを
二人で
眺めた

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