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蒼穹のフリューゲル48

エノクです!

アリサと
シャルを
綺麗に髪を
洗い流し終わる

次は私の番

そうして
いるうちに
二人共
のぼせて
しまうのではと
思い
温まったら
先に出る様
伝える



タケ
「ハァ‥戻ったぞ!」
「良かった、まだ
出てないか。
袋ごと
脱衣所に置けば‥」
アリサ
「タケ!おかえり!」
シャル
「とーちゃん!
おかえり!」
タケ
「おわ⁈お前ら?
待て待て、身体拭け
待ってろ」
「んん⁈い、今
とーちゃん、て」
シャル
「とーちゃん
タオル」
タケ
「お、おう///」
エノク
「二人共、
何騒いでるの?」
「 」
タケ
「///」


アリサ達が
浴室のドアを
開けっぱなしで
出た為
タケの視線が合う

アリサ
「タケ帰って来たよ」
エノク
「///」
「あああ、アリサ
閉めて!///」
タケ
「あ、わ、悪い!」
エノク
「///」


嗚呼

なんて物を
見せて
しまった
のだろう

たまらず湯船に
飛び込んだ

けど

こんなに
賑やかになる
なんて思って
なかった

それでも

帰る家も失った
両親も故郷も無い

元凶である
政界への
憎しみが

アリサと
シャルを
取り巻く
タケとの
同棲生活へと
変わった事で

心の傷穴が埋まる

そんな今が
不思議と
幸せに思える

私の表情は
赤面する程
笑っていた



ベッドを陣取り
寝落ちする
アリサとシャル

部屋の外で
私はタケと二人

エノク
「ベッド足りないわね笑」
タケ
「そりゃぐっすりだろ」
「アリサの奴、寝ずに
お前の帰り
待ってたからな‥」
エノク
「えっ⁈」
タケ
「政界に両親を
殺された」
「俺達みたいにな」


エノク
「 」
タケ
「政界か‥」
エノク
「何処から
来たのかしら
あの世界は」
タケ
「その端末‥?」
エノク
「内包者から
回収した物よ」
「これで政界に
行けるわ」
タケ
「早まるなよ
じきに指揮が出る」
「俺も行くぞ」
エノク
「ん。その時はお願い」
「第三形態はどう?」
タケ
「見てろ」

タケが
一瞬にして
血管を
端まで伸ばす
私より早い

エノク
「本当だわ‥!
制限無しに速さも
二乗出来るなんて」
タケ
「だろ?」
「そっちはどうだ?
第四形態の方は」
エノク
「‥見れたもの
じゃ無いわ」
タケ
「お、俺はスタイル
良くて好きだぞ///」
エノク
「///」
「‥ありがと」

タケ
「 」
「意外な反応だな
殴るとこだろ‥そこ」
エノク
「えっ?」
「そんな事しないわ」

私の反応に
今まで容姿で
言われた事は
無かった為
褒め言葉だと
思ったと返すと
タケが私の
肩に触れる

エノク
「///」
「えっ⁈の、ノイル?」
タケ
「⁈」


ノイル
「お熱いわね
邪魔するけど」
「ね、ゼンキの事で
来たんだけど」
タケ
「ゼンキがどうか
したのか⁈」
ノイル
「全然動かないの‥」
「来て」
エノク
「 」

ハイルド・アール
干渉型内包者

私とタケは
ゼンキが格納
されている
ベクターBOXへと
転移した

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