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小説攻強皇國機甲12



ライオ
「アルゴ!しっかり
するんだ!」


リズ
「アルゴ⁈」
「うさ、下ろして!」

外に
飛び出し
私は
飛び降りる

ライオに
抱えられた
アルゴに
向かって
駆け出す

頭部の出血

あちこち
傷だらけ

アルゴ
「大丈夫‥僕は」
「 」
リズ
「やだ」
「せっかく会えたのに
仲良くなれたのに
こんな終わり方‥」


ぐしゃぐしゃにして
涙で
声掛けするも

アルゴは
力尽きる


奇岩の
てっぺんに
立つうなぎが
項垂れる



何も言わずに
姿を消した





巨大化した
ライオに
乗って
街を目指す

ワニも
ワンも
後ろから
付いてきた

うさが
聞いたところ

アルゴの
強い
ベクトルに
痺れたと
言っていた

ライオの
足跡が
草原に
続く

私は
アルゴの側を
離れず
目の前の
街に気付いた

ライオ
「あれだね」


リズ
「アルゴ、街よ!」




風が
心地良い

僕は
どれくらい
眠って
いたんだろう

リズ
うさは
どうなったのかな


アルゴ
「 」
「えっ」


ベッドの上だ

身体に
巻かれた
包帯
起き上がれない

ベッドに
リズがいる

看病して
くれたみたいだ

僕は

また倒れたのか

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