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mystery gem33

銃声

今度は何⁈

目を見開く

モニターに
表示される
血を流し
倒れた
女性の姿が映る

ジャズ
「お、俺の拳銃を‥
殿下に撃ちやがった⁈」


カナ
「 ‥!」


モニターから
凝視される



まずい

カナ
「回収し‥」

ノイズと共に
モニターが
プツリと
切れた

カナ
「‥⁈」
テツオ
「手練れです
カナ様‥」

何‥?

拳銃で
撃ち倒した
訳でも無く

一体

トマリ
「カナ、何処へ行く!」

トマリが
私の肩を掴む

カナ
「撃たれた人を
助けなきゃ」
トマリ
「罠だ!」


カナ
「 」
「‥残りのモニターで」

確認する

居ない

テツオ
「私が参ります」


カナ
「テツオ‥お願い」

ごめんなさい
一機落とされた

フィールドの
出入りを
誘導する

テツオが
殿下を
抱き上げ
引き上げる

周囲に
留意する

居た

奥で
黒い顔が
私を凝視し
戦慄した

来る!

カナ
「急いで‼︎」
参謀
「逃がさんよ」
カナ
「⁈」

早い

慌てて
引っ込める

参謀
「あと少し‥」
「まあ良い
顔は覚えた」





その後
警戒し
続ける

撤退して行く⁈

船団が
森から
離れて行く

カナ
「 」
ジャズ
「ふー、助かった」
カナ
「テツオ‥」
テツオ
「イド、彼女を頼みます」


イド
「はい」
カナ
「私も手伝わせて!」
シーラ
「カナさん‥私も」
イド
「助かります。こちらへ」



王都の
殿下が‥
何故‥?

涙を
いっぱい
溜めながら
応急処置を
行った

まず
銃弾を
取り除く

真っ赤に
染まった
衣類を綺麗に
する為
脱がす

シーラに
テツオの案内で
洗濯を任せた

消毒液は無い
胸部に
減り込んだ
弾丸を
取り除いた
だけでも

涙が落ちて
殿下に

殿下
「 」
カナ
「 」
殿下
「‥誰だ」

此処で
生活してる者

そう説明
するしかない

殿下
「‥王‥若いな‥」

再び
意識を失った

助けてあげて

石に
願う

傷が進行して
治る気がした

出血は
驚く程に
止まる

嗚呼
この子達が

ありがとう
これで

きっと大丈夫‥



トマリ
「あれが‥
製造プラント?」


テツオ
「どうも貴方達の
ご要望にこの
プラントが応えてくれる
様なのです」


トマリ
「衣類や生活用品
家具や建築も?」
テツオ
「左様で御座います」
トマリ
「この森は‥そうか!
カナの石で制御
されているんだ」
テツオ
「おそらくカナ様の
持つ石‥あれは」
トマリ
「時間の流れを
操っていた様だね」
テツオ
「間違いありません
時間結晶です」
トマリ
「 」

「時間結晶‥⁈」

動力源
存在
製造工程

全て
一切不明

宝石の概念を
凌駕する
その石を持つ
「王族カナ」

君は一体‥⁈

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