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蒼穹のフリューゲル44

エノクです!

予期せぬ
政界の強襲

内包者の群れに
惨敗した私

結果
牢獄で
転校した筈の
彼女らと
鉢合わせ



エノク
「内包者は集団で
戦略を立てて来るわ」
「私一人では
返り討ちにされるし」
女子
「一人で来たの?
タケに見限られた?」
エノク
「ん?」


嗚呼
そうか

彼女は
まだ何も
知らない

タケの事を話す

女子
「 」
「何で?アンタが
そそのかしたの?」
エノク
「タケもゼンキも
自分から内包者に
なったわ」
「かと言って助けを
待ってたら誰かが
贄にされる‥」

どうする?
離脱するには

いっその事
此処を
破壊するか

第四形態を
使いこなす為にも
この地下施設は‥

私の所在も
先生には不明だ
目立つ騒ぎも
必要かもしれない

エノク
「しばらく下がって。
この形態
使いこなさなきゃ」
女子
「どうするの?」

大きく
振りかぶって
左腕で
鉄格子を
破壊する

容易い

次は?

エノク
「看守がいる方が
出口かしら」
「どっちも居るわね」

当然
騒ぎを感じ
襲って来た

両腕を
真っ直ぐ広げ
膨張させて
進路を塞ぐ


塞いだ先端から
オーラを
纏わせた無数の
血管を更に
前方へと伸ばし
針地獄風に刺した

元の腕に
修正する

どうかしら?

エノク
「ん、使えるわ」
女子
「ひい!エグい‥」
エノク
「白装束は内包者
ほっとけばまた
勝手に回復して
動き出すわ」
女子
「なるほど‥
不死身ならまぁ」
男子
「凄え‥」

他にも
捕らわれの
身が居る

解放したい

エノク
「ピッキング出来る
人居ない?」
男子
「俺知ってるぜ〜」
「ただ手ぶらじゃな」
エノク
「教えて?」
男子
「良いぜ」


オーラを纏った
血管を伸ばし
施錠された
鍵穴に
挿入した

彼のアドバイスで
コツが掴めるか
やってみる

エノク
「こう?」
男子
「良いね」


カチャっ

エノク
「ん!やったわ」
「次ね」
女子
「エノク!看守が」
エノク
「はい!」

再び
両手を
膨張させて
進路を塞いだ

先端を適当に
露出させる

悲鳴が聞こえたら
再び引っ込める

女子
「ナイスキル!」
エノク
「あはは笑」


退路を
拡張させた
次々と
牢獄を
解放された
子供達で
ごった返す

ピッキングが
得意な彼に
私の血管を委ね
私も次々と
牢獄を
解放していく

とりあえず
このフロアは
開放出来た

エノク
「誰か、出口が
わかる人」
子供
「こっち」

看守が
目覚めるには
まだ時間はかかる

元の形態に
戻すと
みんなで
出口へと向かう

あと少し!


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