見出し画像

mystery gem35

私は
横たわる
殿下を
見つめる



綺麗な
青い目を
向けていた

私の
置かれた
現状を
説明したら
なんて思う
だろうか

「甘ったれるな」

とか
思われる
だろうか

明日には
意識を
取り戻す筈

ジェシカさんが
様子を見に
来てくれた

ジェシカ
「カナ、どう?」
カナ
「安静にしてます」
ジェシカ
「お風呂、まだでしょ?」
カナ
「 」
シーラ
「⁈」
「入れるの?」

ジェシカさんの
笑顔から
本気だと
理解した

シーラも
流石に
はしゃぐ

久しぶりね



ジャズ
「と言う訳だ。覗くか?」


トマリ
「 」

おいおい‥
シカトする程
修理かよ‥

つまんねー
野郎だな


船員
「参謀!」

参謀
「‥何故殿下を
撃ったか?」
船員
「如何なさるんです?」
参謀
「あの女が皇族と言う
根拠は何処か?」
船員
「参謀‥?」
「ご存じなのですか?」
参謀
「表向きでは戦場に
両耳を置いて来た。
誰が介抱したかは
知らぬが、誰も
「エルフ」だと
気付くまいよ‥」
船員
「 」
参謀
「あの風貌では誰もが
皇族の精神性だと思う
だろうが‥」
「私のアルゴリズムの
前では誤魔化せんよ」
参謀
「魔法を使う場面を
見た事がありません」
参謀
「表向き、そう説明した」

仮にも
殺し損ねた
とて

森の姫君と
仲良く
束の間の
平穏を
enjoy‥

そう
‥束の間のな

貴重な
平和の時間だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?