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ただの地元バンド

そろそろ1ヶ月が経とうとしています。

改めてWEAVERの杉本、奥野、河邉、ありがとう。WEAVERを育ててくれた相馬社長をはじめ、スタッフの皆様、ありがとうございました。そして何より、WEAVERと出会ってくれて、彼らを支えてくれた多くのファンの皆様、ありがとうございました!

やはり自分の中にもポッカリと穴の開いたような気持ちがあり、これはもう、どうしようもないものだなぁ、と認識するように心がけています。

ほんと、ただの地元バンドだったのにね。笑

神戸国際会館こくさいホールの翌日である2/27(月)。多くのWEAVERファンの方々が県外から来られるのだろう。そしていつもの神戸公演時のように、ホテルチェックアウトであろう時間から、VARIT.前に多くのWEAVERファンの皆さんが来られて、写真を撮っていかれるのだろう、と感じていました。

VARIT.から、WEAVERファンの皆さんへ感謝の気持ちを伝えるには、、、?

これはもう、VARIT.を開放するのが1番なのではないか?とすぐに思い至りました。

「BEATLESファンである僕がイギリスはLiverpoolを訪れ、Cavern Clubに行くのはなぜ?」

そう、そういうことです。笑

思い至ってからしばらく、「これは本当に良いことなのだろうか?」「ファンの皆さんだけでなく、メンバーや彼らを支えてくれた会社の方々にとっても良いことなのだろうか?」と自問していました。結局当日を終えても、僕の中で、答えは見つからなかったのですが。。。

それでも、メンバー1人1人に連絡を取り、プロダクションにもお伺いを立て、VARIT.を開放することができました。

どれくらいの方々が来てくれるのだろうか?と予想ができなかったので、事前にお申し込みメールをいただくようにしたのですが、なんと約400名の方々からお申し込みをいただくに至りました。特別な催しなどは全く考えていなかったので、「VARIT.に入る」という行為だけでいいのだろうか?と思いはしたのですが、なんせ「解散」のあと。ゆっくり気持ちを整理していただく時間と場所にしていただければ、という思いだけで準備をしていました。

そこへメンバーの計らいで、ラストライブの衣装を飾ることに許可をもらったり、上京直前の映像(奥野のお父さん撮影)を流させてもらうこともできたり。これで良かったのだろうか?の自問には答えは出ませんでしたが、僕にとっても特別な1日になりました。

ほんと、ただの地元バンドだったのにね。。。

彼らがいたから、僕はVARIT.を辞めなかったし、その後、VARIT.の店長になり、今は1つの会社を営むようになったように感じるのです。WEAVERと出会えたことは、僕にとっての第2の人生のスタートラインだったように思います(僕もステージに立ちたかった人間だったのです)。

ただの地元バンドとあれやこれやを考え、行動し、成長する中で大きな会社と出会い、多くのファンに支えられ、メジャーへと向かうこと。そのすぐ隣でその過程を見せてもらったことは、僕の人生にとっても確かな経験となり、僕のステージを上げてくれたのだと感じます。

彼らが僕を信頼してくれたこと。出会いなんて、ただの「運」なのにね。

実はラストライブのダブルアンコールを知らず、相馬社長と一緒に2階席でライブを観ていた僕らは、一回目のアンコールの後、すぐに楽屋へ向かいました。ところが楽屋へ到着すると、メンバーはダブルアンコールでもう一度ステージに行っている。。。

相馬社長と僕は、そのままラストライブのラスト曲をステージ袖で観ることになりました。演奏が終わり、舞台から2000人のお客さんへ挨拶した後、袖に3人が帰って来ます。途端に3人と相馬社長、南出の5人が号泣。。。

泣くとは思ってもいませんでした。。。

アマチュア時代の親とも言える南出。プロになってからの親である相馬社長。

この5人で輪になって涙を流すだなんて。。。

ただの地元バンドだったのにね。

心配なんて全然していませんが、3人のことが心配です。

なんかおかしな文章ですが、このまんまの気持ちなんだからしょーがない。

バンドって奇跡。生きてるって奇跡。出会ったことも奇跡。もう、なんでもかんでも奇跡なんです。そう感じるのも奇跡。

でも奇跡だからって、ずっと一緒にいないといけない、なんていうのは奇跡でもなんでもなくて、そういう選択肢をメンバー3人で選び、プロダクションやレコード会社も理解し、それぞれが明日へ向かう、ということが奇跡なんだと思います。

神戸にいる、実家の親?みたいな役回りの僕としては、

「また3人で音を出せる場所、用意しておくから。」

こんなことくらいしか言えません。音は出さなくても、3人で神戸を、VARIT.を訪ねてきてくれる日が来るといいな、と思います。

それぞれの新しい日常が始まっていることを感じる、彼ら、それぞれのSNS。隠せないアカウント名の英語文字。

「なんでオレがインスタライブなんか見てるねん!」と憤慨しながら、そっと彼らを見守っている、この感じ。

飽きたらいいのにね。笑

ともかく僕は、毎日めまぐるしく生活し、身の回りにある音楽が陽の目を見るように、、、もっとこんなことしたらええんちゃうかな?というアイデアを絞り出し、実験し、行動し。10代の頃から変わり映えのしない性格であることを認識しつつ、誰かや何かに役に立つことが出来たらいいな、と思って過ごしています。

WEAVERのことを書くと、いいねをたくさんもらえて嬉しい、っていう内心を、最後にそっと記しておきます(承認欲求って、やっぱりあるんよね。笑)。

その承認欲求の源が解散だ!

それでもWEAVERの残した音楽は、世に残る。これはなんとも素晴らしいことではないか!

みんな、また会いましょう。

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