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WEAVER 3days@VARIT.

WEAVERの3days@神戸VARIT.が終わってしまいました。

この日が来て欲しい、という想いと、来て欲しくない、という想い。でも、楽しみにしていたのは間違いなくって、初日の1公演目から、僕はずっと感動しっぱなしでした。

ファンクラブイベント、3daysで5公演ということで、ネタバレになっちゃいけない、、、!と思い、なかなか感想をツイートするのも憚られましたが、少し、南出なりの想いを、このVARIT.のnoteに書き記しておきたいな、と思います。

「解散」

なんて哀しい言葉なんでしょうね。でも、3人が決めたことであり、散り、そして解き放たれる先に3人の、それぞれの新しい人生が待っているならば、、、終わらせないと始められないこともある、と思うんです。

でもね、最初の1公演目を観た時、いや、1曲目「ネバーランド」をその音源から引き継ぐ形で「生の音」を3人が出してくれた瞬間から、「なんで解散やねん、、、」という想いがココロの中に広がっていきました。3曲目「66番目の汽車に乗って」まで、「ありがとう!」の一言もなく、ぶっ通しの3曲だったと思うんです(記憶違いだとしたらすみません。その後の公演は1曲目終わりで杉本がマイクを通して「ありがとう!神戸、楽しんで行きましょう!」というようなMCを挟んでいた)が、ロクロクが終わった後の、会場に来てくださっていたファンの皆さんの拍手が、、、全然鳴り止まなかったこと。そりゃそうやわ、、、という圧巻の3曲だったと思います。気づけば僕も、その長い拍手の一員になっていました。

アンコールの演出上、若干のセットリストの組み替えはあったものの、合計12曲を毎公演、軽く、しなやかに、時に力づよく歌う杉本。おそらく一切の無駄を削ぎ落とし、すっきりとシェイプアップされた奥野、河邉のリズム隊の的確な「そこにあるべき音を鳴らすこと」に徹する演奏と相まって、実は「え!WEAVERの楽曲って、こんなに色々考えられていて、且つ、こんなにグッとくる歌詞なんやっけ?」と驚いてしまうほどでした。

音源を聴いて、そのアンサンブルやアレンジ、歌詞を追いかけたりしてグッとくることは多いんですが、ライブハウスの人間ながら、ライブを観てこんなふうに感じること、あんまりないんです。ライブはライブ。作品を忠実に再現することが正解なわけではなく、その場に集うファンやお客さんとの間にうまれる空気感を、どれだけ相互にやり取りし、その日しかない「衝動」のようなものを共有するか、、、それが大事だと思ってました。

いや、決してこの3日間のWEAVERが、その場でしか味わえない、あり得ない空気感をファンの皆さんと共有していないわけではなかったんです。むしろ逆に「その共有感」は素晴らしいものがあったし、でも、「音楽そのもの」がリードする高揚感だったり多幸感であったりが圧倒的に、絶対的にこの場の空気を支配していて、決してそれは「解散」という感傷がリードするものではなかったと断言できます。

カップリング曲コーナーでの「Happiness〜ふたりは今も〜」とか、実はそんなに聞いてないんです。ちゃんと聞くの、初めてだったりします(ごめんな。笑)。でも、、、ライブで観て、そのアンサンブルやアレンジに、、、なんじゃこりゃ、めっちゃええやん。。。と思ったり。。。

それくらい、僕にとって彼らの昔の楽曲との「新しい出会い」があるライブだったんです。

今も20歳くらいの彼らを思い出すことができます。

「僕ら、プロになれますか?」

「うーん、、、どうやろか、メジャーデビューとプロは、違うからなぁ」なんて答えていたと思います。

それがどうでしょう!ちゃんとプロになってた。。。笑

彼らを見つけてくれた相馬社長をはじめ、マネジメントやレーベルの皆さんが、彼らに体験・経験させて来たあらゆる「本質」が、彼らをプロフェッショナルにしたんだと思います。コロナ禍で思うように活動ができなくなってしまった状況も、このライブに全て繋がっていたのなら、、、解散を決めたことも、間違っているわけではないんだと思います。。。思いたい!

「奥野イチ」≒「僕らの永遠」は、やっぱりデビュー前の3daysでのライブでのことを思い出し、当時の照明スタッフが、この間奏部分の譜割がわからず混乱していたこと。Mステに出る!ってことで楽しみに見てたら、最後の最後「君が好き」ってところで杉本のアップになって!おぉ、(恥ずかしいけど)すごいな〜と思ったこと。

でも、どうしても当時の歌詞が思い出せずに、、、5公演の終演後、河邉に聞いて「あ!そうやったわ!」と思い出しました。

「Shall we dance」の華のあるライブ感。当時は「やっぱりデビュー前の楽曲の方が好きなんやけどなぁ、、、」というような、「ライブハウス時代のおっさんあるある」みたいな感想しか持てなかったんですが、なんのなんの。めちゃくちゃいい曲やんかーと思ったり。笑

願わくば来年2/26(日)の神戸国際会館こくさいホールでのラストライブでは、みんなが「Shine」を歌えたらいいのになぁ、、、と思ったりもして、本当に「いいライブ」を見せてもらえた、そして、もっともっと、こんなもんじゃないよ、WEAVERは、、、と思えるライブでした。

明かしてもいいのかなぁ?実は2日目終わって、メンバーそれぞれに、お願いをしてみたんです。

「ライブ中、それぞれがメンバーに目をやっているのはわかるんやけど、ほとんど目が合わず、すれ違ってるねんなー。明日の最終日の2公演、それぞれが目を合わせて一緒に演奏してくれている姿を見せてくれたら、ファンの皆さん、もっと嬉しいんちゃうかなぁ」って。

なんか、出過ぎたこと、言ってしまってるよねぇ。苦笑

そのままでも「いいライブだ!」と思えているのに、しかも20歳のアマチュアバンドじゃないのに、こんなこと、言ってしまってすみません。なんだか、もっと3人が1つになったWEAVERを見たい!ファンの皆さんに見てもらいたい!と思ってしまって。。。

そしたら、3日目の4公演目、ほんとに3人共がお互いを見ようとしてくれて、、、そしたらなんだか音もまた一段とクッキリした気がして。。。僕は宙を眺めてしまいましたよ。このVARIT.というライブハウス空間に3人の1つの音が埋まっていく、、、。確かにあの頃と何も変わらない、けれどスッカリ変化したWEAVER3人のサウンドが高まっていく様を感じました。

5公演目、前半は全然お互いを見ないんですよねー。あれ、やっぱ気に入らなかったか?なんて思ったんですが、いや、それは違って、ステージからしっかり前を向いていても、なんか3人の根っこは繋がっていて、そして後半、目を合わせて演奏することそのものを楽しんでいる3人になって来て、、、。

そして僕の大切なうた「トキドキセカイ」。

この日、初めてなぜ、このうたが好きなのか、気づいてしまいました。

これは「勇敢」なうたなんです。歌詞も、サウンドも、ビートも、リズムも、何もかもが3人を無敵にし、聞いているこちらにも勇敢さを与えるうたなんだと気づいてしまいました。

まだ何者でもなかったWEAVERと名乗る3人が、このうたをおそらくスタジオ246でつくり、初めてリハーサルで披露した瞬間、バーカウンター付近にいた僕は、2階の柵に駆け寄ったことを今でも鮮明に覚えています。

あの時、メンバーに「めっちゃいいやん!プロになれると思う!」と言い放ってしまいましたが、今になってようやく、なぜこのうたが、当時のWEAVERのスタートラインに立たせるうたになったと思ったのか、よくわかるような気がします。

20歳そこそこ、いや、まだ20歳にもなっていなかったのかも知れないWEAVERが、真っ直ぐに「プロになりたい」と念じたからこそ滲み出た「勇敢な気持ち」こそ、「トキドキセカイ」だったのではないか、、、と思い至りました。

「はい、カット」で終わるような物語じゃない
まだまだ 辿り着くその先は 時を越え

WEAVER「トキドキセカイ」

そうやで。はい、カットやあらへんで。。。と思いながら、5公演目の最後の大サビ。

ピアノを弾かずに独唱したWEAVER。

僕はずっと、これを求めてたんだと思いました。

今回、5公演ということで、メンバーともゆっくり喋る時間はなかったんですが、5公演目が終了した後、楽屋に呼んでもらいまして。。。

3人はとてもいい顔をしていました。ここ最近、こんなメンバーの顔、見たことないなぁっていうような幼い顔でした。

いつまで経っても子供のような存在ですが、彼らも大人。それぞれの人生がこの先も待ち構えています。

WEAVERは未来の話をすることはできなくなったけど、とステージで話していましたが、いつどこで、何が起こるかわかりません。まだ終わった物語ではないけれど、終わった後も、また人生が交錯することを願ってしまうのは、、、もしかして僕がWEAVERのファンになってしまったからでしょうか?笑

いやぁ、出会って17年かけて、とてもいいライブをVARIT.で見せてもらってファンになる、、、ってのも、なかなか素晴らしいことじゃないかな?と思います。

楽屋に行った後、一緒にVARIT.のステージで写真を撮りたい、と言ってくれて、4人で撮りました。これ、、、見せたいけど、見せられないのよねぇ。。。残念!笑

あ、そうそう。本編とアンコール、合わせて12曲。5公演目が終わって、4階の事務所に戻って、「あぁ、もうこのVARIT.で3人の音を聞けること、ないんやなぁ、、、」って感傷に浸ってしまって、「やっぱホールに戻るわ、、、」ってエレベーターを降りて行ったら、、、なんか、デカい音が響いてくるじゃないですか。。。

あれ?BGM、デカい音で鳴らしすぎちゃう?ってホールに入ったら、、、なんと!ダブルアンコールしてたんかい!って。

みんなに聞いたら、「最後、VARIT.に、南出さんに捧げます」って言って「トキドキセカイ」やってましたよ!やって!

なんでやねーん!もう聞けへんのやなぁ、、、って感傷に浸ってたら、、、やってたんかーい!って。笑

そう、こういうとこ、南出、外しガチなんよなぁ、、、ダメなところ!笑

えーっと、、、2/26(日)の神戸国際会館の後、2/27(月)とか、、、WEAVER、VARIT.でダブルアンコールとか、どないでしょうか?なーんて!笑

長々と失礼しました。

ファンの皆さんにとって、大切でかけがえのないアーティスト、WEAVER。こんなに多くの皆さんに愛してもらって、幸せなバンドだなぁ、と思います。羨ましい!笑

でも、彼らなりに勇敢に闘い、奮闘してきた毎日だったと思いますし、これからラストアルバムがリリースされ、ツアーも始まり、神戸国際会館に帰ってきて、ラストライブ。絶対に手を抜くなよ!WEAVERらしく、丁寧にな!と伝えなきゃですね。わかってるか。笑

高校生だったバンドがこうやって、いろんな経験を経て大きくなるのを、ゼロから見せてもらった、僕にとっても貴重な体験でした。

今、バンドやってるっていう高校生や中学生の子たちも、ぜひVARIT.に出たい!ってふらりと現れて欲しいものです。ライブハウスには何もできないかも知れないですが、じっくり付き合って、いろんな相談に乗ることはできる場所です。待ってるよ!

そして、裏方でしっかり働きたい、、、という人もいれば、ぜひ連絡、待ってます。楽な仕事ではないですが、素晴らしい仕事だと思っています。

目の前で見てくれている人の人生を変えることの出来るアーティストを、すぐそばで見ることの出来るお仕事です。アーティストと同様の覚悟も必要なんですがね〜!

WEAVERと出会えたからこそ、今もこの仕事を続けていられるのだ、と気づきました。

「はい、カット!」の瞬間が訪れるまで、、、WEAVERらしく、光を目指してください!

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