千晶の話

ば「ではCCの話に移りましょうか。」

よ「良い感じにお酒も回ってきたし。」

カ「というかもっと皆しゃべろうよ(笑) 俺だけ話してるじゃん」

ば「そう、もっと二人(とんぺい君と十倉さん)も話そうよ。・・・じゃあ最初にとんぺい君担当の千晶でいこうか!」

よ「まず千晶はIC3周目の追加シーンでICからの絡みが描かれているから3人の三角関係を自分の糧のように思って、利用しようと画策していた事に嫌悪感があるんじゃないかなと。」

と「だけど、気持ちを閉じ込めたじゃないですか。本来は交わるはずではなかったし。春希が国文に移ってから物語がはじまりますよね。そのチャンスの前に届かない恋を流出させて、学内放送で流してたってのはしたたかだなって思いますけど。」

ば「その辺の根回しはうまいよね」

と「麻理さんや小春と違って千晶はプレーヤー寄りだと思うんですよ。千晶は自分がデキる役者であり、脚本家であり、演出家であることを自覚していて、春希達3人の物語を自分の中で消化させたくて、春希にとって隣にいても居心地の良い女を演じて近寄ったと。」

十「春希にとって居心地がいい女を演じてたわけですよね。」

と「だから、千晶ってどこで…最初は恋愛感情ではなかったですよね。ICで武也に興味を持ったみたいに春希も興味対象だった訳で。それがどこで恋愛にいったのかは・・・」

よ「千晶って自分に”私は女優よ”って自己暗示書けてるところがあるから、どこで興味対象から恋愛感情に切り替わったかわからない。見方によっては、すごく自然にシフトしていったって思った。」

と「あれは雪菜に翻弄された結果なんじゃないですかね。」

ば「つい先日2回目やったんだけど、そのことに関してかなり気にしてプレイしたんだけど、どこだかわからなかった。」

よ「さっき、とんぺい君の言ってた、千晶がユーザー側だって言うメタ的発言が結構おもしろい視点だなと思った。自分たちも、あのストーリーを楽しむ傍観者で、自分がどうなって欲しいかの理想を想像してる千晶だなと。千晶だって、演じるためだけど、その続きを作らせるがために動いてたわけじゃないですか。そういう意味で、おもしろい考え方だなと。」

ば「俺は自分が面白いと思う方向へ向けるためにやったんじゃないかって思う。かずさじゃなく雪菜と付き合ってたことを面白いって話をしてたわけだしね。」

と「それこそ略奪だ、みたいなやつね。」

ば「あそこは千晶ルート終わった後に見て、ゾクッとした。」

十「でも、今日雪菜ルートやってきたんですけど、雪菜ルートでもCCヒロイン出てきますよね。やっぱり春希を励ましてるんですよ。なので、3人の関係が好きで、応援したかったんじゃないですかね。ルートに入ったことで、恋愛に変わりますけど、根底にはそれがあったんじゃないですかね。」

カ「俺は単純にあの3人の関係に興味を持ったと思うんだよね好きかどうかはわかんないんだと思うんだよ。3人の関係が。演劇をやる人間としてあの3人の関係が面白い、興味対象となって春希に付き合っていって、ずっと春希を見ていたと。最終的に春希のことを好きになったというのは自分の女優としての立場よりもそちらを取った。それまですごい大事にしてきた女優としての自分を捨てたところが千晶の可愛いところなんだよね。」

十「可愛いですよね、あそこ。」

ば「興味対象というと、一周目があまり意味が無くなるというか一周目は完全に春希を雪菜の元へ返すシナリオだったよね。」

と「だから一周目は春希と恋愛関係にならなかったんだけど。結局、千晶はあの3人の関係をこれからも見てたいわけで。春になったら戻ってくるよと言っているように、本来は自分は最初から引く気満々で最初一回春希を治してあげる。」

カ「それが一周目なんだよ。」

ば「そうなんだけど、ある程度その関係が好きじゃなかったら、その関係に戻そうとまでは思わないと気がするんだよね。」

カ「一周目は単純にあの3人の関係に興味を持ったからそうなったと。だから一周目がなんじゃこりゃで終わっちゃうのよ。千晶って何だったんたの?みたいな。結局一周目で演劇の方にいこうとしてた自分が、見つめ直してみると春希のことが気になってきたんじゃないかなと。二周目の千晶が待ってるシーンからそう考えるとすごく千晶シナリオがおもしろく感じてきた。」

と「千晶は可愛いよね。」

カ「といって話さないと言って話してるんだけど(笑)」

と「千晶も雪菜より、かずさに似てるんですよ。かずさは自分の気持ちに気付いているけど出せない。千晶は自分の気持ちに気付かないから出せない。と。」

カ「気付かないんだよね、気付いてない。」

と「気付いてるのかも知れないけど、そこはプライドというか。」

カ「わかっているか、わかっていないか、わからないけど出さない。俺は演劇の最後に雪菜を真似しているところでわかって、それから春希を追いかけるあのシーンを考えると、すごく深いなって思った。」

と「あのときって極限状態で演じてるわけじゃないですか。その最後の最後で気付いたんじゃないかなと思うんですよ。」

カ「そういう風にとらえると千晶シナリオって面白いんじゃないかなって思うのよ。だから千晶好きなんですよ。」

ば「俺はもっと早めに気付いてたと思うんですけどね。」

カ「俺は逆に最後まで気付いてなかったって方が面白いって思ってる。」

よ「一周目は千晶が素直にならなかったんですよ。TRUEは千晶が素直になれちゃったって捉えると逆に綺麗だったりするのかな。」

カ「千晶は女優だからわかんないんだよね、我々にも千晶本人にも。」

よ「経験的に丸戸さんってそういうことしないって思いますね。」

カ「基本的なキャラクターのあり方としては一緒だよね。」

と「千晶1周目の演劇も見てみたいってのはあるんですよ。そこまで春希にてこ入れしなかった方の演劇と、TRUEの方の演劇を見て、本当に同じなのかというと。」

カ「千晶BADの演劇は出てこないんだよね。どういう演劇をしたかっていうのは我々にはわからない。でもあれは本当に芸の肥やしとして終わっちゃいましたというのが逆にそこではっきりわかるんだよね。あえて出さないから。失敗してるかどうかもわからないよね。多分成功してるんだろうけど。」

と「でも、劇の内容、エンディングは変わってるんじゃないかなって思うんですよね。最後のは確実にTRUEのではないと。」

ば「確実に雪菜の表現は薄いよね。」

十「千晶って深いなあ。」

よ「千晶ってどっちになろうとしたんだっけ? 雪菜とかずさ。」

カ「両方じゃないの?」

ば「いや、演技的には雪菜にもかずさにもなれないからその別の人物になろうって感じだと思う。身を引いて待つだけのポジションはかずさで終わってるし、積極的になのは雪菜で終わってると。じゃあどうすんの?というので、頼られたいキャラになった。」

よ「千晶の負けだよね、Wヒロインになりきれなかったていうのは。」

カ「負けなんじゃなくて、それでいいんじゃないかな。」

と「あれでまた一つ、違う人としてはそれでいいんじゃないかなと。」

よ「千晶としては負けてるよね。本当はなりきりたいわけだから。」

カ「演劇の人、役者としてはね。」

ば「TRUEエンドの千晶は雪菜に負けてたね。めんどくさい女って。」

よ「ある意味であれはうちらの代弁なのかな。ただ、あそこで雪菜ってこういう子なんだってのは確信したかな。」

カ「正直、俺は雪菜の事、わからないな。」

ば「CCガールズを3人やらないと雪菜のルートの良さはわからないね。雪菜ルートに直で行っちゃったら雪菜の良さはわからない。」

よ「わからないよね。でも、CCガールズが雪菜とかずさの噛ませ犬っぽい感じになって嫌だけど(笑)」

ば「正直、噛ませ犬だから(笑)」

カ「でも噛ませ犬であって、それぞれのルートでは雪菜が逆に噛ませ犬になるルートでもあるからそれはそれで良いんだと思うけどね。」

ば「なんだかんだで最終的にかずさにも雪菜にも勝ってるんだからね。」

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