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新サービス『Vankable 請求書カード払い』に込めた想い

こんにちは。バンカブル代表の髙瀬です。
弊社は、「新たな金融のカタチを創りだす」をミッションに掲げ、事業の成長につながる仕組みを構築してきました。「AD YELL(アドエール)」を通して、お客さまと向き合い続けてきたメンバーの想いを起点に、新しいサービスを開発しました。

サービスの構想からPoCまで約1年半を経て、ついに迎えた2024年9月17日。
『Vankable 請求書カード払い』を正式にリリースしました。

ここでは、新サービスに込めた私の想いを綴ります。

さまざまな請求書の支払期日を延長できる、新サービス

このたび、BtoB取引の支払いをクレジットカード(以下、法人カード)で延長できるサービス『Vankable 請求書カード払い』をリリースしました。その名の通り、BtoB取引におけるさまざまな請求書を法人カードで支払えるようになるサービスです。サービスを活用いただく企業は、お手持ちの法人カードの期限に合わせて、最大60日後まで請求書の支払期限を延長できます。

私たちはこれまでも、広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL」をはじめ、複数のサービスを「YELLシリーズ」として展開してきました。いずれのサービスも根底にあるのは、「“成長したい” という企業を支えたい」という想いです。キャッシュフローを考慮し、投資したいタイミングでアクセルを踏み込めない企業を助け、事業成長に貢献する。そんなサービスの開発・運営に取り組んできました。

このたびリリースした『Vankable 請求書カード払い』も、サービスの根幹にある思想は同じです。カード払いに変更することで支払期限の延長を可能にし、企業の資金繰りを改善につなげ、事業のさらなる成長を後押ししたいと考えています。

ほかのYELLシリーズとの違いは、大きく2つです。
1つは、「広告費」以外のさまざまな用途にサービスをご利用いただけること。もう1つは、与信審査が不要で、法人カードをお持ちの企業であれば、スムーズにサービスを利用開始できるところです。(※1)

(※1)審査・面談は不要です。カード会社毎のルール・弊社規定に従い、ご利用をお断りする可能性はございます。あらかじめ、ご了承くださいませ。

厳しい局面。それでも成長をあきらめない情熱を応援したい

構想から提供開始までの約1年半。実は一番多く時間を使ったのは、サービスそのもののコンセプトについての議論でした。

私たちが提供するサービスは、多くの企業にとって事業成長の後押しになるサービスだと信じています。実際に、多くの企業の成長に貢献してきた自負もあります。しかし、厳しい財務状況のなか、倒産を回避するための延命措置として、後払いサービスに頼る企業も多いのではないか。そのような企業から手数料をいただくことは、見方を変えると、存続がギリギリだった企業に追い打ちをかけることになるのでは、という懸念もありました。

長い時間をかけて何度も議論を重ね、サービスをリリースする決断をしたのは、すべては、挑戦するエネルギーを多くの企業に宿したい、そして、成長をあきらめていない企業を応援したいという願いからです。

お客さまの事業の状況や目的にあわせて、サービスをご活用いただくので、サービスの活用方法について、私たちから言及することはできないと考えています。それでも、営業やマーケティングなどの先でお客さまに向き合い、本サービスについてお伝えをするシーンでは、サービスのコンセプトを何度でもお伝えし、私たちの想いも一緒に届けるようにしたいと思っています。

「AD YELL」を届けられない企業も、応援するために

『Vankable 請求書カード払い』開発のきっかけは、「AD YELL」の提供を通じてメンバー一人ひとりが日々感じていた「もっと​​お客さまのニーズに応えたい」という想いでした。

私たちは、サービス提供を続けるなかで、既存のサービスだけでは支援したくてもできない企業がある、と感じるようになりました。

たとえば、既存サービスの審査を通過できず、残念ながらサポートできないお客さまもいらっしゃいました。また、「YELLシリーズ」で対応している広告費以外も、後払いにしたいという相談も多くいただきました。

お客さまからのニーズにどうすればスピーディーに応えられるのか、悶々と考える日々が続きました。幾度となく社内で議論が繰り広げられるなかで生まれたのが、さまざまな用途の支払いに対応し、私たちの与信審査が不要な『Vankable 請求書カード払い』というアイデアでした。

特にこだわった「信頼性の担保」

ようやくリリースできた『Vankable 請求書カード払い』は、構想からリリースまでに約1年半ほどかかっており、多くの試行錯誤がありました。なかでもエネルギーを投入したのは3つのポイントです。

1つ目は、本当にお客さまの困りごとにフィットするサービスかどうかの検証です。すでにお付き合いのある、いくつもの企業さまに話を聞きにいきました。今何に困っていて、どのようなソリューションがあれば問題が解決できるのか、各社へのヒアリングから始まり、「こんなサービスを考えていますが、実現すれば貴社の課題解決につながりますか?」と率直に聞いてまわりました。加えて、今世の中に存在する決済代行サービスを調べ、それぞれの特徴や解決する課題の整理もおこないました。

2つ目は、信頼性の担保です。法令や規制上のリスクがないか、厳しくチェックしながらサービスの構築を進めました。VISA・Mastercardを中心とした、最も厳しい基準の国際ブランドにも対応できるようシステムを整え、自社だけでは難しい部分は、協業させていただいている三菱UFJグループの一角、三菱UFJニコスさまと連携しながら構築を進めました。

結果的に、業界最低水準の手数料に

3つ目は、経済合理性の担保です。持続可能なサービスをつくるうえで、弊社にどれだけ利益が入るのかについても、慎重に吟味する必要があります。利益のことだけでいえば、サービスの利用手数料は、高いにこしたことはありません。しかし、それではお客さまのキャッシュフローを圧迫し、私たちの実現したいことからは遠ざかってしまいます。かといって、あまりにも低い利益だと、どんなに素晴らしいサービスでも長く続けられません。

最終的には、お客さまの財務状況から鑑みた価格設定を行った結果、既存の決済代行サービスと比べると最低水準の手数料(※2)の設定となりました。低い手数料で提供する判断をしましたが、類似の決済サービスの間で価格競争をしたいわけではなく、弊社サービスがお客さまに価値を還元できる価格設定を追求した結果、今回の基準になった、というのが実態です。

余談ですが、そもそも、個人的には価格競争をする必要がないと思っています。
私たちが属する、いわゆるFintech(フィンテック)と呼ばれる市場は、プロダクトが次々に生まれ、市場自体が拡大傾向にあります。各社それぞれが独自の目線で、お客さまの課題解決を追求することが、市場のさらなる拡大につながり、結果的には、自社の売上拡大にもよい影響を与えると考えているからです。

(※2)2024年8月、弊社調べ。

「新たな金融のカタチ」を創出し続ける

私たちは、これまでBNPL(後払い決済)という新しい金融のカタチに、広告投資に対するリターン予測を組み込んだ独自の与信モデルを搭載することで、これまでにない資金繰りを改善するサービス「AD YELL」を中心に提供してきました。今回新たにリリースした『Vankable 請求書カード払い』は、法人カードの用途を拡大・変化させ、これまで当たり前だった “支払いのあり方” を変えるものです。これもまた、「新たな金融のカタチ」の創出の1つだと考えています。

今後は、お客さまの声を聞きながら、『Vankable 請求書カード払い』はもちろん、「YELLシリーズ」も含めた新しいサービスの開発に注力していきます。

私たちが提供するサービスを増やすことは、企業の抱える悩みや課題を解決するための選択肢を増やすことにつながると考えています。新しい選択肢を生み出し、多くの企業に対して、“今、成長につながる最適な選択肢” を採用できる場面を創出し続けることで、私たちの掲げるビジョン「誰もがチャレンジ出来る世界を。」の達成に一歩ずつ近づいていけると思います。


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