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質問箱への回答まとめ


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最近連続して届いた質問箱の中身がこちら。

きっかけは10月のあるテレビ番組(詩歌の世界でテレビと言うともうこの時点でかーなり限定されちゃいますが)で不正のため入選が取り消された作品・作者を引き合いに「不正は良くないですよね?」という質問にまじめに答えたのが悪かったのかもしれない。

その質問を見るまで私は入選取り消しの件を全く知らなかった。なので正直驚いたし、番組ホームページを確認してそうかーそうなのかーとがっかりもした。短歌の世界で少なからず交流のある方だったから。(以降、違反により入選を取り消された作者のお名前をAさんとします)

運よく私も同じ番組に入選しており、Aさんと放送当日にお祝いコメントもし合った。ただそれだけのこと。普段はお付き合いがありません。この日の放送ではびっくりするくらいフォロワーさんが入選されていてみんなでお祭りのようにきゃっきゃしただけに入選取り消しはやはり寂しいです。同日に入選した人のなかで質問箱を持っているのが私だけなのかもしれないですね、ひとつの質問をきっかけに怒涛の連投を受けてしまったのでここでまとめて回答というか自分のスタンスを記しておこうと思いました。長いですよ、怒ってるから。興味がない人は読まなくても明日からの暮らしに全然困りません。


Q1. 不正は良くないですよね?(質問を削除してしまいスクショを撮れず)

A1. 良くないです。今回入選取り消しに至った経緯は不明ですがおそらく二重投稿(限りなく同一の作品を他の場で発表していた)だったのではないかと思います。投稿の規定に「ご自身の作品で未発表のものに限ります。」とありますのでそこに触れた場合は違反でしょう。

主催側と作者の間で確認行為がなされ、作者の方がそうと認めたから取り消しとなったのでしょう。作者がきちんと非を認めて、主催はルールに則って作品をその場から消した。それで充分ではないかなと思います。

その作品がなければもう一人その場にあがれるチャンスがあったのに、というお気持ちは分かります分かります。でもそれを私への質問にされてもどうにもできないというのが回答です。私には何の権限もありません。


Q2. 不正に一言お願いします。

A2. 二重投稿に限って私見を述べますと、投稿先を複数抱える身としては「他人事とは思えない」というのが本音です。私はaという場に投稿した作品が没だった場合bという場へ再投稿する、いわゆる「リサイクル」をよくします。自分の作品が好きだからこそやります。選者の好みによって採られる/採られないは全然変わってくるので今回ダメだったとしても別のところでもう一度試せばいいやと思っています。明らかに瑕疵のある作品だなと自覚できれば推敲/手直しをしてbという場へ送りますが、没だったものをそのまま応募することもあります。繰り返しますが、自分の作品が好きだし信じているからです。

投稿してから掲載されるまでに待たされる時間は各媒体ごとに異なります。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞。選者によってもまちまちです。ここが難しいところです。

なるべく三か月は待ってから没を確信してほかの場へ送るようにしています。それでも作品を管理しているエクセルのデータを見間違えて(見落として)二重投稿になるかもしれないというミスを犯したことはすでに数回あります。運よく没になって二重投稿がバレなかっただけです。喜んでいいのか悪いのか複雑ですけど、ミスはミスですのでやらかすたびに肝を冷やします。

不正は良くないです。投稿先のルールを守れていないのに採用されてしまった場合は気づき次第、自分から先方へ連絡・謝罪のうえ掲載を取り消していただくほかありません。SNSで掲載の報告をしてしまった後ならばSNS上でもお祝いをしてくださったみなさんへ謝罪します。

今回のAさんの件はとても他人事とは思えませんでした、がこの質問への回答です。


Q3. 二重投稿はよくあることなんですか?

A3. ひとつ上の質問への回答とほぼ重なるので省略しますが、私個人の投稿スタイルとしては「よくあること」です。投稿に慣れている方ほどきちんと没を確信できるまで時間を長く取って、推敲を重ねてリベンジされているのではないかと思います。


Q4. 不正した人が文フリに出店することをどう思いますか?

A4. 全くなんとも思いません。東京文フリのことを指しておられるのかな。

私は出店しませんし当日会場にも行きません。ひとつだけ依頼を頂戴したので寄稿しましたがAさんとは無関係なルートでの依頼ですし、金銭も発生していません。

おそらく「不正したのにお金儲けしようとするなんて」というのが気に入らないのかなと推測するのですが、文フリ、儲かるんですかね?制作費用で赤字の人のほうが多い気がする……。知らんけど。儲けが出たとしてもそれはまっとうな対価としてお客さんが支払ってくれるのですから何の問題もないのではないでしょうか。


Q5. 平気で不正するような人と付き合ってて恥ずかしくないですか?

A5. これが一番頭に来た質問ですね。まず「平気」で不正するような人だなんてどうして決めつけるんでしょう?あなたはAさんの何を知っているのでしょう?確信犯だったのかうっかりミスで投稿規約を破ってしまったのか、あなたに見分けがつくのでしょうか?私にはつきません。

たぶんこれは入選取り消しになった後、その件についてAさん自身が意見を何も明らかにしていないから「平気で不正した」と思っているのでしょうね……。Q2.で答えたようにもし私がAさんの立場だったらなるべく早く多方面へ謝罪して火消しに回ると思います。そのあたりのタイミングを逃してしまったのも「確信していた」のか「うっかり時間だけが経ってしまった」のか私には判断がつきかねます。

「付き合ってて恥ずかしくないですか?」の部分につきましては、「付き合ってない」とお答えします。お暇なら私のツイッターを辿ってみるとわかりますよ。Aさんからのいいねはほとんどついていないはずですから。ツイッター上でいいねをつけ合わない関係というのがどれほど遠い関係か、質問箱を使うあなたならきっとご存知でしょう。

Aさんが完全なるボランティアで主宰していらっしゃる同好会へは毎月投稿していましたが、個人的な理由により今後は控えようと思っています。同好会自体は至極真面目で誠実に行われているものだと参加したことがある人なら誰もが分かっていると思います。今回の不正をダシにそこまでケチをつけるのは不憫です。一度のミスより、何年も地道に続けておられる活動のほうに目を向けてさしあげてほしいと願っています。

入選取り消しに関してご本人から謝罪が欲しいのならご本人にそう伝えるのが一番話が早いです。あなたに謝罪する必要があるかどうかはAさんが決めることですが。何度も繰り返しますが私はAさんとそんなにお付き合いがないので「質問箱うるさいから謝罪したほうがいいよー」なんて言いに行きません。良い大人なんですからいずれきちんとされることでしょう。

私はこの件で謝罪されようが無かろうがどっちでもいいです。入選する/取り消す、ともに作者Aさんvs選者・主催テレビ番組の間でなされた行為なのでそこに私が口をはさむ理由も必要もないからです。

これ以上私から語るべきことはありませんので、この先AさんとAさんの入選取り消しにまつわる質問をいただいても黙って削除することを明記して終わりとします。