子宮頸がん検査で要受診になった話

子宮頸がん検査で要受診になった。
検査を受けるところから、結末までの記録。

婦人科検診を毎年受ける理由

私は毎年婦人科検診を受けている。
と言っても意識が高いわけではなく、実質無料で受けられるから。
私が住んでいる市は婦人科検診の補助が出る。
更に私が働いている会社の健保からも、婦人科検診の補助が出る。
健保の方には「市の検診を受けた場合の自費部分を補助します」と併用可能であることの記載付き。
昨年までは市の検診車で受けていたため、一度自費部分を支払い、後日健保へ申請していたが、今年は市と健保、両方と提携している病院で受けたため、支払い0。
「お支払いはありません」と言われて帰ってきた。
本当に支払い無しなんだなぁ、と気分良く帰宅した。

子宮頸がん検査結果

検査結果は忘れた頃にやってくる。
今年は予約方法に手間取ったから、来年の予約方法を電話で確認しておこうかな…という考えも忘れた頃、検査結果がとどいた。
たまたま子供を迎えに出ている時に郵便屋さんが届けてくれたので、子供と一緒に「ご苦労様でーす」とご挨拶をしたような気がする。
その後、たまたまお休みだったお父さんと子供は習い事へ。
見送って居間へ戻ったら、結果の封書が目に付いたので、手が空いている時にと思って開封した。

最初は一緒に受けた人間ドックの方だと思ったんだよね。
まず出てきたのが紹介状の入った封筒。
昨年の人間ドックも要受診の項目があって、紹介状が入っていたので「またか」と思った。
(それは精密検査の結果、問題なかった)
同封されていた結果を見たら、子宮頸がん検査が要受診になっていた。

がーん

とは言っていないけれど、3秒くらいはフリーズしたと思う。
実質無料だからと毎年へらへら検診を受けていただけで、がんの検査だという認識が甘かった。
異常があれば、がんかもしれないって事だよね。
コウノドリで読んだ子宮頸がんのエピソードが脳内に蘇る。
子宮の入り口を削り取るんだったっけ…。

何にせよ、まずは再検査を受けなければ。
子供の習い事は、たまたま休みだったお父さんが連れて行ってくれた。
妊婦検診を受けていた産婦人科の予約を確認すると、たまたま今日の予約が空いている。
とりあえず当日の予約を取った。

予約を取ってから「そもそも個人経営の産婦人科で良いのか?」との疑問が出たので、産婦人科にお電話。
検査結果によっては精密検査ができないけれど、私の結果であれば大丈夫とのこと。

たまたまが沢山重なって、結果を受け取ったその日に精密検査を受けることができた。
その日に検査できなければ、産婦人科の空きは翌々週まで待たなければいけなかった。
たまたまお休みを取ってくれたお父さんに感謝。
(特に予定があったわけでなく、なんとなくお休みにしたらしい)

精密検査

産婦人科で検査結果の説明と、今から行う検査についての説明を受けた。

ASC-US

私の子宮頸がん検査の結果はASC-USだった。
先生のお話と調べたことをまとめると、細胞が正常な状態ではないけれど、がんにもなっていない状態、らしい。
がんでなくても、細菌の影響などで炎症が起こることがあるそうな。
そういうタイミングで検査を受けるとこの結果になるとか。
ASC-USは、細菌感染かもしれないし、がんになる前の状態かもしれない、とにかく何かが起こっているから検査する状態だそうな。

HPV検査

まだがんではないけれど、この状態でハイリスクHPVがいれば、がんになっていく確率が高い、と言えるらしい。
そのため、ハイリスクHPVがいればがんになる前に炎症を起こしている箇所を切除するそうだ。
一方、ハイリスクHPVがいなければ、がんになることが無いとは言わないが、確率は低い。
経過観察で良くなるらしい。

そのためHPV検査をします、とのこと。
HPV検査も子宮頸部の細胞を取って検査する。
受ける私がやることは、子宮頸がん検査の時と変わらない。

先生が凄くわかりやすく説明してくれたので、現状を把握して落ち着くことができた。
手術は嫌だし、がんだから最悪死ぬよね…まで思考が飛躍していたので。

HPV検査結果

HPV検査の結果が出るまで1週間。
結果が出たらすぐに結果を聞いてきた。
結果、ハイリスクHPVは陰性。
経過観察で良く、来年また子宮頸がん検査を受けてください、とのこと。
結果を聞くまでに覚悟は決めていたけれど、一番軽微な結果で良かった。
「来年もちゃんと検査を受けてくださいね」の念押しを受けて、診察は終わった。
ハイリスクHPVがいなくても、がんになることはあるのだけれど、それでも1年後のチェックで間に合うんだろう。

検査について電話したときの応対から、先生の説明も、帰り掛けの受付で来年の検査のお話をしてもらうところまで、スタッフさんが悉く優しくて、なんかホロッとしてしまった。
なんかこう…普段は殺伐とした空気の中にいるから。
妊婦検診は受けていたけれど、諸事情あって出産は別の病院になったので、残念だったなー、と改めて思った。

まとめ

お気軽に受けていた検診で、波乱万丈の心情を味わうことになりました。
結果、一番軽微な形で終わったけれど、検診結果を見たときの心情たるや…。
何にも心構えをしていなかったので、酷いことになりました。

婦人科検診をお気軽に受ければ良い、という気持ちは変わりませんが。
子宮頸がん検査で要受診になった後、実際どんな事が起こるのか。
知っていたら、もうちょっと心の嵐は穏やかだったと思うので。
私のこの経験が、ちょびっとでも誰かのお役に立つことを願って、この記事を記しておきます。