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鳥山先生のいちファンの追悼

鳥山明先生が逝去されました。とても悲しいです。

私は鳥山先生が日本で、いや世界で一番上手い漫画家だと思っており、彼が描いた漫画やイラストを片っ端から集めていました。ヘタッピマンガ研究所から、短編集、イラスト集から何から何まで。

鳥山明の世界展(1993年@名古屋)、ドラゴンクエスト展(2011年@六本木ヒルズ)、ドラゴンボール展(2013年@日本橋)にも足を運び、生原画を見られたことは無上の喜びでした。ほとんどホワイト修正の跡が無くて、迷いがない線で描き込まれていました。

鳥山先生の凄さはあらゆるメディアで語りつくされているのですが、私は三次元のイメージを持って二次元のイラストや漫画を描けるのが稀有だと思います。あらゆる角度から情景を描いているのにキャラデッサンが全く崩れませんし、表紙イラストに一回だけ登場するようなオリジナルメカも、実際に存在するかのような精密さ、リアルさでした。鳥山先生はプラモデルもプロ級に上手く、タミヤ模型主催の1/35人形改造コンテストで入賞するほどの腕前。また、プラパンで自作されたフランス戦車の模型も商品化できるほどのクオリティでした。作り切れないくらいまで買い込んだと語っていたプラモデルは、すべて作り終えたのでしょうか…

ドラクエ好きの私としては、鳥山先生のキャラクターデザインがこれから二度と生まれてこないことが残念でなりません。

鳥山先生はよくインタビューで101匹わんちゃん大行進を見て衝撃を受け、本を買ってもらって何度も模写していたと語っていました。そんな鳥山先生は、のちに、ひとりでディズニーランドのような、鳥山明ワールドとでも表現できるような世界観を作られました。そのクオリティを見守る存在がいなくなってしまったことは、大げさかもしれませんが世界的にとても大きな損失です。

鳥山先生の3人の担当編集者(鳥嶋さん、近藤さん、武田さん)をお見かけしたことが、新卒入社した広告会社に入って一番嬉しかったことでした。

ちなみに鳥嶋さんはピッコロ、近藤さんはフリーザ、武田さんは魔人ブウのモデルと言われておりました。鳥山先生は意識した覚えはないと語っていらっしゃいましたが。

一度は遠くからでもいいので本人を拝見したかった。会ったことがある高校の同級生がとても羨ましかったです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

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