一人暮らしでの心霊体験談②

(4つ目)

前回の心霊体験以降、時系列は覚えていませんが、その後も形を変えた不思議な体験をしました。

休日の朝、簡単に家事を終わらせた後彼氏とのデートの約束があったので、シャワーを浴びて出掛ける準備に取りかかりました。

TVを見ながら化粧をしていると、ふいに洗面所の蛇口から水が勢い良く流れている音に気付きました。

因みにここの賃貸はユニットバスで、洗面所の蛇口からは熱湯と水が出てくる仕組みになっており、洗面台は浴槽と半分跨ぐようになっている。
シャワーを浴びる時はシャワーカーテンを必ず引いて閉め、そして上がる時も乾燥させる為に必ずシャワーカーテンを閉めていました。
オレンジの不透明色で、可愛らしいデザインでお気に入りです。
ユニットバスを使用した事がある人はわかるかと思いますが、シャワーカーテンの裾の部分を浴槽の外側に出してしまうと、雫石がそのまま床にいってしまうので、浴槽側に入れる。
上がる時も簡単にカーテンの滴をタオルで拭く。

熱気が篭るので、換気のスイッチとユニットバスの扉は開けっ放しにする。

その時も習慣でそうしたと思っていたけど、習慣からの動きなので実際にしたかは明確ではないです。

化粧をする前にトイレに行ったので、手を洗った時に蛇口を閉めるのを忘れたのかな…と思い、腰を上げてユニットバスの方へ向かいました。
案の定、水は勢い良く流れていて手を洗うのにどんだけ勢い良く水を使ったのかと自分のずぼらな性格に呆れました。

蛇口を閉める為に、中に入り手を伸ばす。
ユニットバスを跨ぐ形の洗面台なので、閉める時に少しシャワーカーテンに触れました。
シャワーカーテンは閉まったままです。

軽く触れただけだけれど、異様に重いのに気づきました。蛇口を閉めた後、
「水滴が張り付いているのかな」と気軽に考えて、カーテンを「ぐいぐい」と2回強めに引きました。

裾の部分がびくともしません(浴槽の内側に入ってる)。

まるで誰かが寄っ掛かっているかのように重いのです。

そう思うと寄っ掛かっている人の影がカーテン越しに見えた気がして

怖くなり無言のまま急いでスマホを手にそのまま家を出ました。

彼氏に連絡し30分後、一緒に確認してもらいましたが、誰もいませんでした。
カーテンも重さも何もなく開いて、あれは勘違いだったのかなんなのか…