VCT 2022 Stage 1 Mastersを経てメタはどう変化しているのか?日本と北米地域で見る傾向の違い
前回の記事から随分と期間が空いてしまいましたが、日本のVCTが再開したのでまた記事を書いていきたいと思います。今回はリハビリ的にメタ構成についての記事を。
まず上の図はVCT2022 Japan Stage 1 Playoffのエージェントごとの勝率とピック率を示したものです。これだけを見ても日本で流行っているメタがわかるだけなのであまり面白くないので、次に、この後に行われたVCT 2022 Stage 1 Mastersでの同様の図を見てみます。
パッと見て目につく日本との違いは、KAY/O、ネオン、チェンバーの勝率・ピックりつの高さでしょうか。マップごとに細かく見たらフラクチャーでのブリム採用率なども(ZETAが強かったので勝率的にはアストラが高いですが)。
ではこの結果が日本地域にどう影響を及ぼしたのでしょうか?次に、現在進行中の日本地域のStage 2での同様の図を見ていきます。
こうして見ると、ピック構成に関してはMastersでのメタに大分近寄ったことがわかります。一方でKAY/O、チェンバーに関してはMastersでの結果ほど勝率は高くありません。他にもヘイヴンでのキルジョイの勝率がMastersに比べて高い傾向が見て取れます。
ではこうした傾向は他地域でも同様なのでしょうか?最後に、Masters Stage 1で優勝したOpTic Gamingが所属する地域である北米リージョンで現在進行中のStage 2での構成を見てみたいと思います。
北米地域は参加チーム数が多くバラ付きも多そうなので、OQ1/OQ2のBest of 16以降、OQ2のLowerのRound4以降で足切りしています。
これを見てみると、概ねMasters Stage 1や日本のStage 2と傾向は共にしているものの、興味深い違いもあります。例えば、Masters Stage 1ではヘイヴンのキルジョイの勝率が低いことが話題になりましたが、北米地域ではヘイヴンのキルジョイピック率は日本に比べてかなり低くなっています。それに対してチェンバーが高いピック率になっているのがわかります。また、バインドでのソーヴァのピック率・勝率なども日本との違いでしょうか。日本でに比べて北米ではネオンが案外(?)ピックされていないのも面白いです。その割に日本での勝率は北米に比べて低いですが・・・。
ZETA DIVISIONのgya9さんがこういった図を使っているという話を配信でしていて、試しに自分でも見てみましたが、確かに興味深い傾向があるなと思いました。
個人的にはここからいくつか更に探れるテーマがあると思っており、具体的には「本当に筋肉コントローラーがメタなのか?」「ZETA DIVISIONのキープレイヤーは誰なのか?弱点は?」などのテーマは面白そうだなと思っています(本当にそれが明らかになるかはおいておくとして)。ほぼこの記事で書いた内容の延長なので、次はそういったテーマを予定しています。
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