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腕まくりは内側に。
秋の気配が近づき、旬な話題ではなくなりつつありますが実は暑さの和らぎ出す晩夏、初秋が最も腕まくりの意義のある時季、即ち本当に旬な話題です。
腕まくり。
一概にいうと腕まくりはあまり良いことではありません。
暑いからといって腕をまくると日射の紫外線を浴びるので肌が焼けがちになりますし、特に作業服は安全性にも難があります。袖が何かに引掛かったり、重い物や危険物を持っている時に袖がずり落ちて持っている物も落ちるなどの危険があります。今はどうかは知りませんが、三菱電機は腕まくりを事実上禁止としていました。
トヨタ自動車は腕まくりを禁止しませんが冷房がよく効いているので腕まくりをしたいとは思わないという。
また、特に事務系の職においては男子の腕まくりは性的嫌がらせ、いわゆるセクハラと受け止められることもあります。腕をまくることが腕を振るって頑張るという印象がかつては持たれていたようですが少なくとも低成長の今の時代にあってはそのような良い印象は持たれ得ず白けるだけですし、そもそも腕まくりは若干の例外はあるにせよ基本的には無作法というのが世界標準の通念です。
但し職により腕まくりをしないと袖口が作業の妨げになったり無駄に汚れたりしかねません。身体の危険性が低いが汚れ易い物質、例えば低刺激で汚染や被曝のない天然資源を扱う職がそれです。
しかしそれにしても、まくり上げた袖が落ちると作業の妨げになるので落ちないようにまくることを要します。
また落ちないだけではなく、まくりの部分は外側に拡がり易いので自分の肘を一とし何かに引掛かる虞があるだけではなく見目にも良くないので拡がらない、状態の安定するまくり方を要します。
それが内側まくりです。
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どうです?
落ちたり拡がったりしないだけではなく見目形もきれいです。
慣れないと若干の面倒が(折り込む幅を直視し得ず、幅を心の目で見当づけなければならないなど。)あるのでまくりながら一呼吸を置いて落ち着く習慣もつきます。外側に楽にまくりあげるとその一呼吸がないので後々が落ち着かなくなる場合があります。
で、この写真、見るとその人の親指が反り返っています。
袖を外側にまくることと同じく、親指などの体の動きは外側に展開すると良くない場合が多いです。彼のような指の状態は駄目です。
脚ならがに股ですし、肩なら肩で風を切る歩き方ということでやくざ者にかわいがりをされ易い。
日本人はよく胸を張れるようになりたいというようですが胸を張ることもまた世界標準の通念としては不作法または不恰好です。
胸を張れという人は西洋人は胸を張って颯爽と歩いたり話をしていたりして格好良いではないかと言いますが西洋人は胸板が厚いので張っているかのように見えるだけで体勢として胸を張っているのではありません。胸板の薄い東洋人が胸を張っても威張っているかのように見えるだけか本当に威張っているだけでしかありません。
胸を張ろうとすると多くは胸ではなく腹が突き出るので、体型を問わず腹を突き出すように歩く人が日本を世界に胸を張って誇ろうとする風潮の近年には体型を問わず多くなっています。男子は特に多いですが女子にも増えています。殊にリュックサックを前に掛ける人に多いです。リュックサックを前に掛けると荷重が前方に掛かるのでその無理に逆らうべく胸を上に持ち上げて張ろうとするのですがその際に腹を突き出すことで胸や肩の負担を抑えようとする訳です。すると腹が常に突き出て見目に醜いだけではなく不健康や不作法になります。リュックサックが前にあるとそもそも自分の足元も見えなくて単純に危険ですね。
飄々と賢い型の人がほとんどいないというほどに少なくなっています。
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これを見て、颯爽と見えますか?
よく見ると腹が突き出ており、故にその分リュックサックも突き出て乗降車口を妨げています。
しかも寄り掛かったり(座席にいる人に迷惑。)ポケットに手を入れている(古典的不作法。)、荷物が満載(必要な物の整理ができず頭が悪い。)など、良い点が一つも見当たりません。
この写真は京王電車と一目で分かりますが、沿線別に見るとリュックサックを前に掛ける人は小田急電車に最も多くほぼ多数と見え、京王電車にもやや多いですが東急電車には小田急の後に乗ると全くいないかのように見えるほど少数で、いてもあからさまに意識高い系やオタク系の怪しげな人にしかいません。小田急沿線や京王沿線はそういう怪しげな人があからさまではないが多いということになりますか。
東急沿線はそもそもリュックサックを使う人そのものが少なく、通勤や通学に使うものではないという通念がまだ生きているようです。
どうしてもリュックサックを使いたいなら、正しいのはこれ:
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小田急や京王には私しかいないのに、東急電車には数人いました。
東急と乗り入れる東武電車が公式にこの持ち方を推奨している故もあるかもしれません。
小田急もバスには稀にいてその人は小田急電車で通うでしょうし、本当に全くいない訳ではないでしょうが(そもそもリュック率も小田急バスには低い。)。
尚、この写真は敢えて良い意味で小田急沿線らしい装いのものを選び、東急沿線らしい装いのものにはしていません。
東急沿線にはこのような短い靴下にスカートや半パンツというのはほぼほぼありませんし、長スカートには半袖か袖なしがほぼ鉄則という感じで来ます。
袖を一とし、物の形や人の動作が外側に展開することは一概に良くないのです。
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