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令和2年(2020年)2月22日:ぞろ目が何で面白いのか?

 令和1年1月1日は存在しない日付ですが、今日は令和に入り四度目のぞろ目の日付、令和2年2月22日。
 冒頭のJR山手線の写真は令和2年1月1日に上野駅で撮ったものですが、山手線の車輛はE235系なのでその車番にはぞろ目はありません。111系には111-1111があったそうですが223系には222-2222はないそうで、その111系がJRのほぼ唯一のぞろ目の車番なのでしょう。
 今までに見たことのあるぞろ目の番号の車輛は京王7000系の7777だけ。小田急5000形には5555がありましたが見たことはない。

 自動車の希望番号制が出来てからぞろ目の番号を取る人が散見されるようになっていますがはっきり言ってうざい、景観に悪い。特に666や888, 88-88は人間性を疑う。
 普通はどんな番号が交付されても憶えるものですが今は自分の車番を憶えられない人が多いのでしょうか?

 ぞろ目て、何がそんなに面白いのでしょう?

 鉄道は、ぞろ目の日付の日になると記念乗車券を出す所もよくある。記念乗車券は大抵は使わずに保存しておくものなので費用だけが掛かって収益が出ないのに――一部の駅だけで売ってそこまで買いに来るために乗せるということだろうか?――、新線の開通や新型車輛、引退車輛や周年記念のような大事な節目ならともかく、日付がぞろ目になるだけで出すのはいかにも無駄という感じがする。
 昭和59年(1984年)に京王7000系が新しく出た時には私も記念乗車券を買いました。

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 ぞろ目とは同じ数字が並ぶということですが、そこには単に数字が視覚的に並ぶだけということと数理的に何らかの意味があるということの二つの性質があります。それらの性質に触れた際にそれを美しいと思う人が結構いる。

 数理的に見ると、例えば2222はこう言い換えることができる:

 1000×2+100×2+10×2+1×2
 または数値の意味により:
 2×1000+2×100+2×10+2×1

 実はそれだけではなく、桁数が偶数なら:

 1100×2+11×2
 100×22+1×22
 :ように分けることもできる。

 そしてもう少し突込みを入れると、ぞろ目の数字は皆11の倍数であることにも気づく。11=10×1+1×1。
 また、11は4乗までは全てその積の数が1乗は11、2乗は121、3乗は1331で4乗は14641と、左右対称になり、5乗以上はならないが111×111などのように桁数を増やすと積が左右対称になるという特徴がある。ただ、5乗以上についても桁を一つずらして足すだけで良いので、11が出て来る計算は楽。
 とはいえ、あまり11に還元することにこだわってもあてはまらない場合が多いのでお手上げ。例えば17で割る計算を11に還元しようとしても無理だし10と7に分けることもできません。ではどうするかというと例えば14641/17は、17000/17-2359/17、それでかなり簡単になる――次の賃金支払日までの残りの日数では一日になんぼ使えるかなど。――。スプーン曲げのような形の割算の筆算の暗算では途中で記憶が飛び何度も計算し直し…。

 10は「十分」や「叶う」という語からも分かるように、物事が何らかの時点に達するという意味合がある。それに1が加わると到達してその先の更に一歩を踏み出し始めるという感じ。∴11という数にはなかなか人間を惹きつける不思議さや美しさがあるといえそうです。7-11, いい気分。

 ただ、令和2年2月22日は年と月が11の倍数ではないし2020年も11の倍数ではなく4の倍数なだけなのでこの日付はそのような数理的意味はなくて視覚的意味しかない――それだけのことを意味といえるのかはさておき、一応はそういう意味。――。
 令和2年(2020年)2月2日なら2の倍数ということで数理的にも意味があるといえる。2020は101匹のわんちゃんの群が20組と思い浮かべられ、かなりめでたい感じ――イナバ物置に乗れるかな?――。101=100+1にも先述の「到達点は通過点」という意味合がある。

 到達した時にそこは通過点に過ぎないと思うことも大切、全くその通りですが、何にも到達していないようでも今までに通過して来た所が何かの一つの到達点だったということもある。

 私が今日はそういうことに気づいたという意味で、ぞろ目には意味があるのですね。しかし自動車のぞろ目車番を取ることだけは本当にやめてほしいです。

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