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あの頃、俺たちには「ゲーム」があった。~夢中になったゲーム達~
◎5月のテーマ「あの頃、俺たちが見ていた物」
こんばんは!『Vale tudo』編集長の暮石引です!
『Vale tudo』5月のテーマは「あの頃、俺たちが見ていた物」です。
5月22日は、若き日に熱中した「ゲーム」について語っていこうと思います。
『Vale tudo』企画・イラスト担当鬼マングローブ(通称鬼マン)と共に、僕たちが10代、20代を生きた時代(1990年~2020年)の中で、お互いのゲーム観や、お勧めのゲームについて対談してみました。
それでは、皆様も自分がのめりこんだゲームを思い出しながら、二人の戯言をお楽しみください。
◆コミュニケーションツールとしてのゲーム
鬼マン:昔からゲームってコミュニケーションツールとして発展してきたのは感じるよね。
暮石:感じるね。ポケモンなんてまさにそうだったからね。
鬼マン:通信ケーブルね(笑)
暮石:だってポケモン持ってないと仲間外れになっちゃったからね。それぐらいのものだったよなぁ。
鬼マン:コミュニケーションツールとして決定的のなったのはモンハンかな。当時はやってなかったけど、今switchでやってるよ。やっぱりネットが普及して、遠方にいる人とも気軽に出来るからね。
暮石:俺もやりたいなぁ。けど時間がねぇなぁ。
鬼マン:あとは、パーティゲームは捨てられないよね。桃鉄…人生ゲーム…ゴールデンアイ…あとはマリオカートとかかなぁ。
暮石:いただきストリートは?
鬼マン:いただきストリートはやらなかった(笑)
暮石:あれも楽しいんだけどなぁ(笑)けどね、俺は友達がいなかったから、一人で出来る系のゲームばっかりやってたなぁ(笑)みんながカスタムロボとか、スマブラとかやってる中でバンジョーとカズーイの大冒険とかやってた。
鬼マン:64派?
暮石:そう、俺は任天堂の犬だからね。ぷよぷよSUNとかやってたなぁ。夏休みずっとやってた。あ、俺すげー好きな64のゲームあった。がんばれゴエモン‐ネオ桃山幕府のおどり‐っていう奴。
鬼マン:ゴエモン(笑)
暮石:なんか途中でミュージカルみたいに歌が始まってさ。面白かったなぁ(笑)
鬼マン:あの頃から、みんなでやるゲームもあって、今じゃ誰かとやることがもう前提として成り立っているゲームが大半だっていうのに、暮石は一人でやるゲームばっかりやっていたんだな。
暮石:そう、だから横スクロールゲームとかばっかやってたなぁ。そしてね、中学くらいにかまいたちの夜っていう、俺の中でゲーム観をがらりと変えたゲームに巡り合うんだよ。
◆暮石とかまいたちの夜
暮石:中学の時、本を読むのがすごい好きになったんだよ。シャーロックホームズとか読んでて…それで、親戚が丁度かまいたちの夜を貸してくれたわけ。やってみたら「なにこれ、ちょーおもしろいじゃん」ってなって、それからひたすらストーリーにのめりこんでいったなぁ。大人になってかまいたちの夜の舞台になった「クヌルプ」に一人で行っちゃうくらいハマってましてね。ほぼ全作やってんのさ。
暮石が撮影したかまいたちの夜の舞台になったペンション。クヌルプ。2014年撮影。
鬼マン:やったことないから、わからんけど。当時でマルチエンディングを採用したった凄いことかもね。
暮石:そうそう!今ではマルチエンディングなんて普通だけど、当時の自分にとっては、自分の選択肢によってシナリオが変わるってのが画期的だったね。自分の知らないストーリーが始まった時、すごいテンションあがった記憶があるよ。
鬼マン:機能性よりも、ストーリー重視だったわけだ。
暮石:いや、それまでずっと横スクロールゲームとかばっかりやってたんだよ。横に進んで、敵避けてっていう単純な奴ね。けど、かまいたちの夜ってゲームを始めた時に、ゲームの中のシナリオ・ストーリーのおもしろさに気がついたんだよね。それからかまいたちの夜2も発売されて、それものめりこんだなぁ。PS2のはグラフィックのクオリティも上がって、シナリオの怖さも上がって、楽しかった。ギャグっぽい話もあれば、SFっぽい話もあって、一本のゲームを買って何冊もの小説を買ったような感じだったなぁ。
鬼マン:かまいたちの夜を今やるにはどうしたらいいの?
暮石:リメイク版がPlayStation Vitaで出たけど、昔の奴をやるにはプレステとソフトを買うしかないかな…
鬼マン:最初、今のハードでプレイできるソフトを紹介にしようってしてたのに…
暮石:すみません…でも、是非プレイしてもらいたいよ。今からまっさらな気持ちでかまいたちの夜をプレイ出来るってのはうらやましいな。まぁ、プレイするならだけど。
鬼マン:かまいたちの夜に出会う前は、マリオとかロックマンとか?
暮石:そうだね。かまいたちの夜に出会う前は、キャラクターがポップでかわいかったり、かっこよかったりするゲームが好きだった。だけどね、ストーリー重視になってから、すごいゴリゴリのRPGがやりたくなったんだよ。RPGってとにかく読まないと進まないじゃん。それまで恥ずかしいけどああいうゲームって何がなんだかわからなかったの(笑)けどだんだん物語や街の人々の会話がいかに大事かがわかるようになってきて(笑)
鬼マン:かまいたちの夜やったのって中学くらい?やっとそこでそれを知ったのか(笑)ってことは、ある程度情緒が成熟してからストーリー重視になってったのか…グラフィックとか音楽とかには惹かれなかった?
暮石:かまいたちの夜は…
鬼マン:グラフィックっていっても、あれ透明人間か(笑)
◆鬼マングローブと聖剣伝説
暮石:そう(笑)それに背景はほとんど写真なんだよ。BGMは特徴的だったけど、怖いって印象しかない。だから…あんまりそこらへんには惹かれなかったかなぁ。今switch買ったけどさ、続かんのよ。ストーリーに惹かれないと。ここ最近やったので面白かったのは…あの、あれ、ええっと…(急に鼻歌を歌いだす暮石)
鬼マン:Undertale?
暮石:そうだ(笑)あれもストーリー凝ってたと思うんだよね。まぁ単純に俺がMOTHERが好きなだけかもしれないけど。
鬼マン:やっぱりポップなゲームが好きなんだ。グラフィックにはそこまで気にならんのか。
暮石:ドット絵は好きだけど…そこまでかな…鬼マンさんは、やっぱりグラフィックが好きなん?
鬼マン:そうだね。そもそもゲームにゲーム性をそんなに求めてなかったのかも。みんなでワイワイするのは好きだったけど、やりこんで強くなろうとかやりこもうとかそういうのはなくて…
暮石:うんうん
鬼マン:小学校高学年くらいに聖剣伝説 LEGEND OF MANAってゲームをやったんだよ。
暮石:うん
鬼マン:ジャンルはアクションRPGなんだ。アクションゲームとしてはそこまで作りこまれているわけじゃないんだけど、とにかくグラフィックがすごいんだよ。プレステ後期の作品だからクオリティが高くて、2Dなんだけどその全てが水彩画みたいなんだ。
暮石:へぇ~
鬼マン:ストーリーが童話みたいな感じなんだけど、言葉の中に哲学的な含蓄があるんだよ。あと音楽が下村陽子さんていう人で…とにかく世界観に没入させるっていうゲームだったと思うんだ。それが影響して、そのあと選ぶゲームも、世界感が緻密に構築されていてグラフィックがいい、っていうゲームを選ぶようになったね。
暮石:そっかぁ。そう考えるとなんか、君は大人だなぁ。
◆FF派の鬼マン、ドラクエ派の暮石。
暮石:ってことはFF派?あれもグラフィックすごいよね。
鬼マン:うん。暮石はドラクエ派?
暮石:そうだね。まぁがっつりやったのは1,2,3だけかな。FFは9をやったけど、なんかね、絵柄や世界感があんまり好きじゃないんだよ。もっとポップでいて欲しいというか…俺はハイファンタジー系は苦手なのかもしれない。
鬼マン:ゲームでハイファンタジー苦手なら、RPGなんて出来なくない?(笑)
暮石:できない(笑)けど、やっとドラクエはハマれた。なぜなら、絵柄がポップだから(笑)FFは…ちょっと入り込めないんだよな。きっと俺は精神的に子どもなんだよ。
鬼マン:ゲームってやっぱり没入感大切だよね。選ぶゲームによって趣味趣向が左右されるなぁ。
暮石:今ハッとしたけど、俺君の好きなゲームは苦手かもしれないな(笑)
鬼マン:そうだね(笑)多分俺の好きなゲームは暮石出来ないよ(笑)
暮石:鬼マンは俺の好きなジャンルはどうなのよ?サウンドノベルとかさ。
鬼マン:出来るけど、手に取らないかも。サウンドノベルやるくらいなら本読むかなぁ。
暮石:そもそも趣味趣向全然違うんじゃねぇか(笑)あ、けど、ドラゴンクエストモンスターズはやったよね?
鬼マン:ああ、それらはやったよ。もちろん。他に二人が共通してやってるゲームってあるかな?
暮石:クロノトリガーはお互いやってるよね。スーパーマリオRPGは?
鬼マン:やってる。スーパーマリオRPGは小学生の頃クリアした。
暮石:マジで!俺小学生の頃買って、クリアしたの20代だよ。いかに俺がゲーム下手くそかわかるな…
鬼マン:途中で飽きちゃうんだろうね。まぁ、俺は兄貴がいたからゲームの仕方を教えてもらっていたからかも。
暮石:女兄弟しかいないから、そういうことはほとんど皆無だったなぁ。じゃあさ、初めて買ったゲームは?
鬼マン:ファミコンのチップとデールのゲーム。
暮石:そんなゲームあんのか。全然知らないんだけど。
鬼マン:クリスマスにスーファミのソフト頼んだのに、来たのがそれだったんだよ。
暮石:めっちゃ悲しいじゃん。
鬼マン:暮石は?
暮石:俺はね、スーパードンキーコング2
鬼マン:めっちゃいいゲーム最初に買ったなぁ。
暮石:幼い頃めちゃくちゃやった記憶はある。全然クリア出来なかったけど。ステージ4超えたあたりからもう無理だってなってたと思う。
鬼マン:クリアできなかったゲームもあるよね。俺が自力で全クリしたのはヨッシーアイランドだった。
暮石:おお!俺もそうだよ!奇遇だな!やっと話が合ったよ(笑)
鬼マン:…ちょっと待ってくれ、これ本当にnoteに出せるのか?脈絡がなさすぎるだろ。
暮石:何とかします…
<暮石・鬼マンベストセレクションゲーム>
【鬼マングローブセレクション】
◆聖剣伝説 LEGEND OF MANA
1999年発売。
スクウェア(現スクウェアエニックス)
プレイステーション後期とあってグラフィックは美麗。3Dに移行するなかで最高峰の2Dグラフィックが楽しめる。音楽もキングダムハーツなどで知られる下村陽子氏が手掛け評価が高い。
しかし、このゲームの持ち味はなんといっても哲学的なテーマと個性豊かなキャラクターの名言の数々。
ps4及びSwitchでリマスターが楽しめる。
◉1999年の出来事
・嵐のデビュー
・アニメONE PIECEの開始
・ヤマンバギャルの登場
・ノストラダムスの大予言
・宇多田ヒカルや浜崎あゆみの活躍
◆ANUBIS ZONE OF THE ENDERS
2003年発売。
コナミ
ジャンルはロボットアクション。音楽、グラフィック共に評価が高い。
このゲームを奨める理由としては完成度の高いストーリーと唯一無二の操作性。
質の高いイベントシーンと没入感で、プレイ後の感覚は良質のSF映画を観た後のよう。
ps4でリマスターがプレイ可能。
◉2003年の出来事
・六本木ヒルズのオープン
・マニフェストが流行語に
・平原綾香Jupiter
・郵政民営化の開始
◆オーディエンススフィア
2007年発売。
ヴァニラウェア及びアトラス
現在も高品質なゲームを作り続けるヴァニラウェアの傑作。2Dグラフィックにおいては世界最高峰にあるといっていいだろう。
こだわりのグラフィックは食事シーンに特に現れており、デフォルメされていながら食欲をそそられる。
崎元仁氏の音楽は世界観にマッチしていて、誰もが魅了されるだろう。
神話をモチーフにしたストーリーは伏線が緻密にはられ、豪華な声優陣の演技は舞台顔負けである。
ps4でリメイク作品が楽しめる。
◉2007年の出来事
・ニコニコ動画のサービス開始
・初音ミクの発売
・闇サイト殺人事件
【暮石引セレクション】
◆かまいたちの夜/かまいたちの夜2~監獄島のわらべ唄~
1994年スーパーファミコンにて発売。(1998年にPS版が発売、2の発売は2002年)
チュンソフト。
推理小説家、我孫子武丸がシナリオを担当。
雪山のペンションにて起こる殺人事件の謎を解き明かしていくサウンドノベルゲーム。文章を読み進めて途中にある分岐を選んでいくシステムで、選択肢によって物語が変化していく。いわゆるクローズド・サークルであり、ミステリー小説をあまり読まない層を意識してわかりやすいホラーサスペンスタッチで制作された。
やりこむことによって「ピンクのしおり」が出現し、ちょっとエッチなシナリオを楽しむことも…。
2では舞台を孤島「三日月島」に移し、三日月島に伝わる奇妙なわらべ唄になぞらえ、招待客が次々と殺害されてゆく。全作以上にシナリオの過激さが目立ち、有名な隠しメッセージは多くのプレイヤーを恐怖に陥れた。
またゲーム誌「ファミ通」のクロスレビューでの評価は、9・9・9・9の合計36点(満40点)でプラチナ殿堂入りを獲得した
人物を影絵からイラストに書き換え、フルボイスにしたリメイク版「かまいたちの夜 輪廻彩声」はPlayStation Vitaにてプレイ出来る。
◎1994年の出来事
・金日成北朝鮮主席死去
・ネルソン・マンデラが南アフリカ共和国初の黒人大統領となる
・ オウム真理教による松本サリン事件発生。
◆バンジョーとカズーイの大冒険
1998年発売。
レア社
『ディディーコングレーシング』に登場したクマのバンジョーと、本作初登場の鳥のカズーイが冒険に出る物語。2匹が文字通り一心同体となって行動するという冒険形態が特徴の作品。アクションゲームであるが、アクション性より謎解き・人助けといった要素を重視した作風はその後の同社作品の基となった。
レア社独特の世界感が魅力。ゲームオーバーシーンは多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた。
日本とアメリカ合衆国を合わせて180万以上のセールスを記録。
「スーパーマリオ64」を参考に作られたことから、類似点が多いこともあり姉妹作品とも呼ばれている。中にはスーパーマリオ64よりも高く評価する声をあり、現在にいたるまでファンは多い。
2019年にはNintendo Switch用対戦アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」にてファイターとして参戦が決定。それを機に暮石はswitchを購入することとなる。
◎1998年の出来事
・長野オリンピック開催
・ FIFAワールドカップ(フランス大会)開幕
・任天堂が携帯型ゲーム機「ゲームボーイカラー」を発売。
◆MOTHER2 ギーグの逆襲
1994年発売。
エイプ、ハル研究所
前作『MOTHER』の発売から約5年後の1994年に発売されたMOTHERシリーズ第2作目。スーパーファミコン用ソフトとして制作された。前作に続き、コピーライターの糸井重里がゲームデザインとシナリオを手掛けている。キャッチコピーは「大人も子供も、おねーさんも。」
3人の少年と1人の少女が宇宙人「ギーグ」の地球征服の野望を阻止するために広大な世界を冒険する姿が描かれる。
ポップな絵柄でありながら、深い世界感にファンが多く、未だに多くの作品に影響を与えている。本作品に出てくる「どせいさん」というかわいらしいキャラクターは、糸井重里の娘さんの描いた落書きが元になっている。
暮石が本作品をプレイしてから、糸井重里を知り、コピーライターになりたいという黒歴史を作った作品でもある。
※出来事はかまいたちの夜と同年の為、上記参考
◆まとめ、られるのか?
いかがでしたか?
皆さんの思い出のゲームは対談の中にありましたか?
お互いもっと話したいゲームもありましたが、それはまた次の機会に…。
また、多くのゲームのことを語っていく中で、暮石と鬼マングローブとの間に大きなゲーム感の違いがあることに気がつきました。ただの会話から発見がありましたよ。
現在、多くのゲームが新しいハードにてプレイ可能になっていることもあり、比較的過去作がプレイしやすい環境であると思います。
時には時間を忘れて、過去に熱中したゲームをしてみるのも、きっと楽しいと思います。
現在Vale tudoではゲーム実況に関しても視野を入れており、現在準備段階であります。
これからもVale tudoの活動をご期待ください。
それでは、良い土曜日を。
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